東京リサーチ日記

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「原発性アメーバ性脳髄膜炎(PAM)」

2020-10-22 00:00:00 | 日記
 2020年10月22日、アメリカ中西部ミネソタ州の湖で泳いでいた10代の少年が2015年7月、「原発性アメーバ性脳髄膜炎(PAM)」による危篤状態に陥り、その後死亡した。PAMは、いわゆる「脳を食べるアメーバ」によって引き起こされる珍しい病気だ。7~8月という夏の時期には、この感染症のニュースを耳にするのは珍しいことではない。先週もカリフォルニア州の女性がPAMで死亡した。ただし全米の死者は最高でも年間8人程度。だが、今回のように北部で発症した例はまれだ。ミズーリ州より北で報告された症例は、わずか2件だけだ。「ネグレリア・フォーレリ」という名前の問題のアメーバは水温が高い場所に生息するため、通常は南部に見られる。感染が起こるのは年間で最も気温が高い7~8月。湖などで泳いだときに水を鼻の奥まで吸い込むとそこから脳に侵入し、すさまじい破壊活動を開始する。水道水からPAMに感染した例もある。最初の症例は、2013年7月のルイジアナ州だった。ミネソタ州保健省によると、危篤状態にあった少年、ハンター・ボウテインくん(14歳)は2015年6月30日、同州ポープ郡にあるミネワスカ湖で泳いでいたというが、怖いな・・・(井森隆)