「X線検査装置などを使った厳しい保安対策」 2020-10-09 00:00:00 | 日記 2020年10月9日、2015年6月30日午前11時半ごろに東海道新幹線で、71歳男性による「焼身自殺名目のテロ事件」が起きた。その高速鉄道の安全対策に関し、先進諸国では利用客に手荷物検査を課す例はあまりない。一方、中国やインドでは「X線検査装置などを使った厳しい保安対策」を実施しているのだ。中国では、2011年7月に浙江省温州市で追突・脱線事故を起こしたことで知られる高速鉄道をはじめ、一般の鉄道や地下鉄でも、駅の構内で荷物検査を受ける必要がある。このため、通勤時に地下鉄駅のX線検査装置の前に長蛇の列ができるなど、利用客の不満の種ともなっているのだ。インドでは2008年11月、西部ムンバイで駅やホテルが標的となった同時多発テロが発生。これ以降、全国の鉄道駅で金属探知機などによる検査が強化された。東南アジア諸国では安全担当の係官が駅で不審者や不審物のチェックを行うのが一般的なのだ。一方、欧州の高速鉄道を見ると、フランスの「TGV」やドイツの「ICE」では、利用客の検査はない。ドーバー海峡の下の英仏トンネルでロンドンとパリを結ぶ「ユーロスター」は、例外的に、空港と同様の荷物検査を行っているのだ。この71歳男性による「焼身自殺名目のテロ事件」契機に日本でも導入すべきだ・・・(井森隆)