「カリフ制国家」 2020-10-04 00:00:00 | 日記 2020年10月4日、シリア北部ラッカ(Raqa)にあるその環状交差点は、かつて「天国の広場」と呼ばれていた。だがイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が残虐な公開処刑の場として使い始めると、新しい名前が付けられた。「地獄の広場」なのだ。ISが2014年6月に「カリフ制国家」の樹立を宣言してから1年、その「首都」とされるラッカは死の街へと変わったのだ。この環状交差点では、住民を恐怖に陥れるための見せしめとして、やりに突き刺された人間の頭部が置かれ、遺体が何日間もはりつけにされているのだ。ISはまた、シリア政府側への協力、窃盗、「魔術」、同性愛といったさまざまな「犯罪」について処罰を下している。日常的に斬首刑を行い、人々を投石で殺害したり、建物の屋上からつき落としたりすることもあるのだが、2020年現在は・・・(井森隆)