〔古風な言い方で〕それ以上は譲ることのできない名誉。一身の面目。
《明鏡国語辞典より》
というわけで、話題の映画を観てきましたよ。
以下、主なキャストの紹介です(公式サイトより抜粋)。
三村新之丞:木村拓哉
三村加世 :壇れい
徳平 :笹野高史
島田藤弥 :板東三津五郎
木村拓哉、よかったですよ!
やっぱりね、スターとして一世を風靡した男は違います。
平凡な生活を倦み[うみ]つつも、美しい妻・加世と、小間使いの徳平との生活に、ささやかな幸せを感じている下級武士を、うまいこと演じていました。
後半、光を失い、「希望」すら失った新之丞が、己の「一分」を賭けて「宿敵」と対峙するわけです。
もうね、涙なくしては観られませんよ。
はちまき姿で剣を構える新之丞。
なんとも美しく、凛々しいです。
壇れいさんは、元宝塚の娘役トップだった女優さん。
退団後、本作が映画初出演となるようです。
美しさと慎ましさを感じさせる名演だったと思います。
徳平を演じた笹野高史さんもよかったなぁ。
木訥だけれども、主人に対する愛情が感じられました。
各場面で実にいい仕事をしています。
板東三津五郎さんは、まさに風格を感じさせる演技。
悪役がうまいと、物語が締まります。
人として絶対に失ってはならないもの。
現代で言うところの「誇り」や「尊厳」に、人間がいかにとらわれ、しかしそれによってどれだけ輝いているか。
そういうことを実に丁寧に撮っているなぁ、と思いました。
「木村拓哉、時代劇初主演」という話題性を差し引いても、観る価値のある映画だと思います。
さあ、みんな、劇場で泣いてこい!!! (;_;)
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