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三途の川は川じゃなかった

2021年06月23日 17時25分07秒 | おバカチー日記



入院してた頃のことは、切れ切れに覚えているだけで、どこまでが夢で、どこまでが現実だったのか、今となってははっきりと思い出せない。

当初、八泊九日だった入院予定が、気がつけば三か月半…。

いやほんと、人生(豚生?)何が起こるかなんて、わかったもんじゃないね。


意識を取り戻したのは、いついつ、って感じではなくて、足がピコピコしてたとか、目は開けてても白目のトコが真っ赤で、焦点も合ってなかったとか〈怖!〉何かモゴモゴ言ってても、ちゃんと会話になるまでは、半月ぐらいかかったんだって。

いろんな夢を見てたよ。
ヘンな夢ばっか。

山梨県にブドウ狩りに行ったけど、ブドウじゃなくトイレを探し回ってたり、ハワイのドデカいプールに入ってたら、上から天井が落ちてきたり、窓の外がスキー場だったり、イヌ子とネコ子が手をつないで、窓からワタシのこと見てたり、トランプ前大統領と雨の中、ジェットコースターに乗ったり、なぜか眞子様と…佳子様だったかも?露天風呂に入ったり〈どちらにしろ失礼)リア友のクララがお見舞いに来てくれるんだけど、なぜか見たこともない海辺のバス停で、バスを待っていたり…。
水色のワンピースでね、
どこかの国の王子様的な人と(顔はわからん)もうすぐ結婚式!なんてのもあったわ~

ほんととんちんかんな夢ばっかなんだけど、一番印象的で、今でもはっきり覚えていて、ワタシがお見舞いに来てくれた人に、何度も何度も話して聞かせたのが(迷惑だなオイ


三途の川を渡った夢…!



正しくは渡ってはないのよ。

ワタシは真っ黒な空の上にいて、そこには大小様々な光る穴が開いていて、下を覗くとまさに下界で…

ちょうど夜間飛行の飛行機の窓から地上を見下ろしてる感じ?

でも飛行機じゃないから機体はなくて、ワタシは黒い床の穴の淵につかまって、下を覗きこんでいるの。

1つひとつに、いろんな世界があって、いろんな人がいて…

それ、もしかしたら生まれ変わりの世界だったりしたのかしら…

だとすれば、ワタシたちは、自分からひとつを選んで、飛び降りるのかしら…???

ワタシはずっと座って、ただ眺めてたの。

見惚れてたというか…。

それだけなんだけど、その場所が、その光景が、目を見張るほどに綺麗で…

描きたいんだけど、麻痺する前のお手々でも絶対伝わらないってくらい、神々しくて…

話せるようになったワタシは、バカの一つ覚えのように、


天国って本当にあるよ、すごくすごく綺麗なとこだよ、だから死ぬことはきっと、怖いことじゃあないよ、、、



………

………


…やっぱりワタシ、あんまり大丈夫じゃないかもネ…???