★ L (スペースエル) 体を通して人の全体と向き合うサロン 目の前は淡路島の海 女性専用ボディーセラピー

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念力と体と気持ち 1

2009-06-09 08:19:22 | 意識とからだ
わたしは今のところ 「皿よ割れよ!」と念じるより、
皿を手に持って地面に叩きつけた方が、
いち早くその思いを実現できます。
また、「治癒力発動せよ!」と身体に命令するより、
暮らしのなかに笑顔と感動を増やして、食事や睡眠に気を配り、
そして時々マッサージしたほうがうんと早く治癒できます。
今のところ。
体があるおかげで、話が早いです。

ところが、気持ちのせいで、話が長引くことがあります。
ひょっとしたらこの記事も長引くかもしれません。

たとえば、すさまじい怒りに駆られている時。
たとえ相手に 「ごめん」 と言われても、
ビクともしない硬い固いかたくなな塊が、
腹の辺りに生まれてきます。
黒くて冷ややかで残酷で、自分をも深海に沈めていくオモリのような塊。

わたしのことをシェアさせてくださいね。
人生最大の怒りは十数年前のこと。
当時の気持ちで表現すると(今はまったく違います)
「息子を死に追いやったあの人を許せない!」
この思いに何年も翻弄されました。

あの人を呪えるのなら死んでもいいと人生投げやったり、
あんなヒドイ人間をそのままにしては死ねないと思い直したり
相手を殴る想像をしてはスカっとし、さらにカッカする。
そのくせ、相手にも親がいることを思い、
今頃その親御さんは、被告人となった我が子の苦境を思いやり
どれほど心傷めているだろうかと、わたしも胸を痛めました。

もう許してあげなきゃ、いや絶対許せない、
わたしはキリのない思考の渦にぐるぐる巻きにされ、
何のために泣いているのか分からない涙を流して
眠れない夜を過ごすばかりでした。

朝になる頃には、再び怒りの執念にとりつかれ、
息子やわたしをこんな目に遭わせた人を許せない、
謝罪しないなら仕返ししてやりたいという思いで
いっぱいになっていました。
でも、そんなわたしの傍らには、ずっと冷静な自分がいて、
その自分は常にこう言い続けていました。
「わたしはなんて酷い人間なんだ」

何年もこうした他責の念と自責の念にさいなまれた末、
わたしは睡眠障害、失語症、感情失禁と
数々の体調不良に陥りました。
禿げたので丸坊主にし、全カツラだった時もあります。

そうなってようやくわたしは、
誰かに憎しみや怒りの矛先を向けたままでは
自分自身が生きていけないことを感じ取りました。

だからといって、死んでも同じことで、
この感情を何とかしない限り、死の向こう側でさえ、
わたしは自分自身の第一歩を踏み出すことができない、
そう思いました。

あー、やっぱり長くなりそうですね。
続きは、次回にします。