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大阪北部地震で巡り会った神様たち

2018-06-23 17:07:55 | 日記
6月 18日の大阪北部地震で被災された皆様へお見舞い申し上げます。
わたし自身も、この地震による混乱のなかに身を置くことになり、
方々からたくさんの援助をいただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

この日の体験を分かち合いたく、この先かなりの長文になります。
ご了承ください。

事の始まりは、地震当日サロンをご予約されていたお客様が
三宮に到着したところで地震に遭われたこと。
そのお客様は、大阪からお越しの方でした。

淡路島へ渡る高速バスが運行見合わせとなって、さぁどうするか、
という選択を迫られたお客様は、サロンのキャンセルはせずに、
「この流れにまかせて、どう自分の世界が展開していくのか見てみます」 と
意思され、その旨をわたしにメールでご連絡くださいました。

わたしはそのお客様の意思に安泰さを感じ、わたし自身も
「今日はお客様と共に、この混乱のなかに身を投じよう」 と意思し、
すぐに車を出し、淡路島からお客様のいる三宮まで向かうことにしました。

そして発車してすぐ、ふと思いついたのです。
「高速バスが止まっているなら、島から神へ渡る人も困ってるだろうな」 と。
(淡路島では、神戸のことを 「かみ」 と言います)

そこでまずバス停へ向かい、そこで立ち往生していたベトナム女性を
逆ヒッチハイクし、その女性と一緒に神へ渡ることになりました。
ベトナム女性は、三宮に着いても電車は止まっているということは承知の上で
わたしの車に同乗しました。

三宮までの車中、かたことの日本語 (といってもかなりお上手でした) で
その女性は奈良の食品会社にお勤めとのことで、
「今日は 17時から夜勤なので、それまでに戻らないと大変なことになる」 と
自分が欠勤してしまうことを非常に懸念していました。
「だから必ず戻らなくちゃならないんです」 と強い意思。

わたしは彼女に、
「三宮までは送れますが、そこからはサロンのお客様次第ですよ。
お客様が淡路島に来て施術を受けると言ったら、三宮でお別れです」 と
その旨了解してもらいました。

その間、大阪にいるわたしの家族が、ラインで交通情報を知らせてくれ、
電車もすべてストップし、高速道路も封鎖され、道路は大渋滞であることなど
現地情報をちょこちょこ送ってきてくれていました。

三宮に到着すると、立ち往生して溢れかえる人・人・人でいっぱいでした。
サロンに来る予定だったお客様は、この時点ではまだ
わたしがベトナム女性を逆ヒッチハイクしてきたことを知りませんでした。

大混雑のなかでわたしを見つけたお客様は、
とても嬉しそうに安堵の表情を浮かべて走り寄ってきました。
このお客様の安堵の表情を見た時、
「あ、サロンで施術を受けるつもりにしているんだな」 と分かり、
ベトナム女性とはここまでだなと思いました。 

ところが。
べトナム女性と直接対話したお客様は、
即、ご自分の心づもりを方向転換してくださり、
ベトナム女性の奈良帰還をサポートする側として、
「このまま大阪へ向かいましょう」 と仰ってくださいました。

後になって、お客様はこのときのお気持ちをこう聞かせてくださいました。
「いつもの私ならどう判断していたか分からない。
相手が彼女じゃなかったら違っていたかもしれない。
だって彼女があんなに、あんなに強い意思で奈良まで帰ろうとしていて、
そんな彼女を見ていたら、出来得るかぎり助けてあげたいと思ったんです」 と。

そのお客様の談は、そっくりそのまま、
わたしが地震直後にお客様に対して感じたそのものでした。
あのとき、お客様の、
「この流れにまかせて、どう自分の世界が展開していくのか見てみます」
という意思があったからこそ、
そしてその意思を、お客様がわたしに表明してくださったからこそ、
「あぁこのお客様と共になら」 と、わたしは何のためらいも不安もなく
自ら混乱のなかに入っていけたのですから。

時系列は多少前後しますが、その日の出来事の話に戻ります。

お客様とベトナム女性とわたしで、三宮から大阪に向かう事が決まったところで、
また逆ヒッチハイクしました。
わたしの車は 7人乗りですので、あと4人は乗れます。
そこで 「有馬温泉から大阪へ戻るところで地震に遭いました」 という
2人の男性が加わり、5人で大阪へ向かうことになりました。

高速道路は封鎖されていますので、大渋滞の一般道路を行くしかありません。
車中で、新たに加わった男性 2人にベトナム女性との経緯を話しました。

ベトナム女性は、本来の予定では、大阪駅で 11時に友人と待ち合わせ、
その友人と一緒に奈良の会社へ戻る予定だったこと。
奈良までの交通アクセスは、その友人に頼りきっていたらしく、
大阪駅からどう動けば、その会社にたどり着く電車に乗れるのか
あまり分かっていないこと。
そして、二人ともフリーワイファイでしか連絡の術をもっていないこと。
なので大阪駅の構内に行けば、そこで連絡がとれるだろうと踏んでいること。

ベトナム女性は、わたし達の会話のなかで分からない日本語があると、
すぐに iPad を使ってベトナム語に翻訳して理解する、
という作業を頻繁に行っていました。
そうこうしているうちに、iPad のバッテリーがつきかけ、
つまり友人との頼みの綱が切れかけました。

事情を知った男性は、「僕持ってますよ」 と充電器を取り出し、
そしてなんと 「僕ワイファイのケータリングできますよ」 と。
ドラえもんか。

いえいえ、こんな時こそ、神様! ですね。
車中が湧きました。
聞くと男性方は、会社の慰安旅行だったので
たまたまそういうグッズを持っていたとのこと。

わたし達は名も知らぬ間柄だけれど、今ここで同乗すべくして同乗している、
そのことに一切の疑いがない境地になりました。
神の恩恵に感謝します。マスターの導きに感謝します。
胸のなかが感謝の思いでいっぱいになりました。何度も何度も。

三宮駅から出発して、たった 800メートル進むのに 40分かかりました。
その時点で時刻は 13:20 。
渋滞により、大阪までは 2時間 30分かかる見込み。
どう考えても 17時までに奈良に戻るのは無理です。

その時わたしの家族が、交通情報をラインで送ってくれました。
「高速道路の封鎖が解除になったよ」 と。

そこで、一番近い高速入口はどこだろうと何気に反対車線を見たら、
すぐそこに生田川入口がありました。
入口には遮断機が下りていて、まだ入れない状態でしたが、
すぐに開くだろうと方向転換し、入口の前に車をつけました。

ところが一向に遮断機は開かず、5分 10分と時間だけが経っていきます。
「一体どうなってるの? なんで高速入れないの?」 と、
ベトナム女性の奈良帰還のために少しでも早く先を急ぎたいわたし達は、
先行きの見えないこの立ち往生に戸惑い始めました。

こんな時、ともすると、動いている方が何かしているような気になるものです。
一般道路は大渋滞であっても、
そこを行く車は乳児のハイハイくらいには進んでいました。
高速に乗るのは諦めて一般道路を行こうか、ちらほら迷いが出始めました。

すると、サロンのお客様が電話でお父様とやりとりしてくださって、
高速情報をリアルタイムで仕入れてくださいました。
お客様のお父様には、お忙しいなか何度も懇親に対応してくださって
心から感謝致します。ありがとうございました。

そのお客様のお父様からの、
「じきに高速道路の封鎖が解除されるだろうから、高速の入口で待機していなさい」
という助言がなければ、一般道路の大渋滞に巻き込まれていたことでしょう。

迷いは消え、「じきに高速道路が開く」 という信頼をもってしばし忍耐。
みんなでジョークを飛ばしながら待った甲斐あって、
数分後には高速道路を走っていました。
こんなに感慨深い気持ちで高速の入口をくぐったのは初めてです。

一般道路だと 2時間 30分かかる道程が、
高速のおかげで数十分後には大阪市街地に入っていました。
その間に、わたしの家族が、近鉄電車だけは動いているという情報をくれ、
ひょっとすると 5時までに奈良に着けるかも、という希望も見え始めました。

ちなみにベトナム女性に、奈良のどこですか? と尋ねると、
ベトナム女性は iPad で会社の住所を表示してくれました。
皆その住所をもとに、それぞれのスマホで最寄り駅を確認。
...。
車内しばしの沈黙のあと、ふたたび湧きました。
「吉野の山奥じゃん! 無理! ムリむり (^^;;;」

それまでは、ひょっとしたら夜勤に間に合うかもしれないという
ギリギリの緊張感で臨んでいた皆さんが、一瞬にして
「それお手上げ!」 の気持ちになったのがよく分かる絶叫と、
お笑いの落ちを聞いたかのようなドッヒャーン笑い。
漫画にしたら、椅子が後ろにひっくり返って足が八墓村になるケース。

「もう諦めて会社に欠勤の連絡しましょう?」 と何度も促しましたが、
ベトナム女性は応じませんでした。

男性の所持していたワイファイのおかげで友人と連絡がついたベトナム女性は、
お互い合流は図らず、それぞれで会社まで戻ることになりました。
また、ありがたいことにその友人は、会社に状況報告を済ませ、
二人とも遅刻する旨を連絡していましたので、その件についても安心できました。

そこで皆で、ベトナム女性が会社まで帰れる方面の電車を検索し、
阿部野橋駅からなら、乗り換え無しで一本で帰れることが分かりました。
しかも 17時から夜勤だという彼女が乗れるのは、17:01 に目的地へ着く電車でした。
会社は駅の近くということだったので、ほんの数分の遅刻で済むわけです。

ベトナム女性を確実に奈良帰還のルートに乗せられることが分かったところで、
男性方は大阪駅で降りることになり、お別れの時となりました。
その際 「お礼です」 と、
受け取るつもりのなかった金銭のギフトをいただきました。
それは高速代や駐車代などすべてまかなえる金額でした。
ここまでの道中、素晴らしいサポートをしていただいた上に、
さらにここまでしてくださり、ありがたいことです。

さらにこのギフトのおかげで、
ベトナム女性を奈良までの帰還電車に乗せた後、
サロンのお客様と素敵なカフェタイムを過ごすことが出来ました。

そのカフェタイムで、サロンのお客様は、
「この地震の混乱のさなか、淡路島から奈良の山奥まで、
たった数分の遅れで辿り着けるなんて。
彼女の意思のすごさ、必要な時に必要な巡り合わせがあること、
意思と真理の関係を気づかせてもらった」 と
ベトナム女性への感謝と感動でいっぱいになっていました。
自分がどれだけこの素晴らしい展開に貢献したかは一切顧みずに。

今日起きたすべてが、このお客様の意思のおかげで始まっていることに、
お客様自身が気づいていない。
カフェのソファにゆったり座り、幸せに満ちた表情のお客様を前に、
わたしはそのお客様の今日一つ一つの対処を思い返していました。

お客様の立場からすれば、わたしのお迎えを待ちに待った三宮で
いきなり予定変更を余儀なくされたわけです。
しかもお客様は、わたしと合流するまでに、
三宮のバス停で 1時間以上も待たされ、
やっとバスに乗り込んで出発したと思ったら、
高速道路が封鎖され三宮に Uターンするという浮き沈みを経ているのです。

が、お客様は苦情もいわず疲れた顔も見せず、むしろとても楽しそうに
情報が錯乱する道中のなか、都度折々に機転をきかせてくださった。
ベトナム女性が迷わず電車に乗れるように、
阿部野橋駅の改札口までしっかり同行もしてくださった。
最後の最後まで、お客様の献身がそこにあった。
このお客様の献身なしには、
ベトナム女性は自分の意思を果たすことは出来なかったろう。
なのに、そういう自分の振る舞いについては一つもフォーカスせず、
ベトナム女性への感謝で満ちあふれている。

わたしはあらためて、私自身の振る舞い、特に初動について思い返しました。
わたしのふとした思いつきの逆ヒッチハイクが、
この謙虚なお客様の本来の希望であった
ボディセラピーを受けるという予定を変えてしまったこと。

後先何も考えず動いてしまう、わたしはいつもそうです。
ただ 「あ、そうしなきゃ」 という動機。
「今することはそれだけだなぁ」
そんな無選択の境地が、わたしの初動の動機です。

少しは先回りして思考を働かせ、
自分の初動がどこにどのように収束していけるのか、
動く前にしばし考えればいいのかもしれません。

がその考えに至るのは、いつもすべてが終わったあとのこと。
「今がその時」 という時には、わたしはいつも思考が及ばず空っぽのまま、
気がついたらもう動いてしまっているのです。

そしてそんな初動の後は、必ず、
今日のお客様や男性方のように私以外の誰かが現れ、
その初動を引き継ぐかのように親身に関わってくれ援助してくれ
わたしと同じ温度で物事を展開してくれ、次へと連動してくれます。
そしてそのプロセスには必ず、笑いや感謝やサプライズギフトがもたらされ、
私以外はみんな神様だとしか思えないようなところに収束していくのです。

思い返せば、神の援助を最初からアテにしていた頃は、
なかなか神は現れてくれませんでした。

今、神の援助をアテにしているわけではないのに、
自分を生かしめている神がいる、そのことを疑わなくなっただけで
恒に神がそこにいると感じられる現実が展開するようになりました。

「神様そしてマスター、今日の展開に感謝致します。ありがとうございました」
カフェ特製のフレッシュジュースをいただきながら、
今目の前にいる、サロンのお客様を装った神様に何度も何度もお礼を述べました。

この地震に出現してくださったすべての神様そしてマスターの導き、
すべての巡り合わせに感謝いたします。
ありがとうございました。

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