Tony's One Phrase

観察日記

アシ・アシを追え!(明日の「In The Cool Of The Day」を吹っ飛ばせ)

2023-04-23 23:20:22 | EACH TIME
Nat King Coleから1曲。
ラジオ番組『ゴー!ゴー!ナイアガラ』でかかったNat King Coleの曲は「A Those Lazy-Hazy-Crazy Days Of Summer」だけ(第112回 Summertime特集)。

大滝は「真夏の昼の夢」を作るとき、この曲のB面「In The Cool Of The Day」の木陰で休むイメージをモチーフとしたとコメントしています。
具体的なメロディやサウンドを使っているものではない(註1)とのことですが、A面「Those Lazy~」の邦題が「暑い"夏"をふっとばせ」ということもあって、自分はこれまでナット・キング・コールというと「真夏の昼の夢」と結びつけて曲を聞くことが多かったです。

そんな中、ボーっと「In The Cool Of The Day」を聞いていて、あれ?この曲!と思った曲がありました。

言葉遊びあふれるCM曲。「アシ・アシ」です。

Nat King Cole「In the Cool of the Day」

なんどか聞きながら歌っていると、
「But the cool of the night 
 Is right for two 
 No fool in the night 
 Can keep our dream 
 from coming true」
に続いて
「Doo-loo loo loo loo 
 loo la Doo-dah Ah ♪」と聞こえてくるような感覚に襲われます。

「他人の耳より わが耳を 
 ドゥルル ドゥルルルル
 ルラ ドゥダー アー♪」
by 鶏耳北風("信じられる耳を持つ努力をしよう会"入会検討中)

この曲のクレジットは
Rhythm. ごまのはえ(ユカリ、スミやん、ギンジ、Pooh)
Mandolin. 伊藤“ワタル”銀次
Accordion. Unknown
A・Gt. 金田一幸助
とのこと。

一方、ナット・キング・コールは次のメンツのようです。
Nat King Cole - Those Lazy-Hazy-Crazy Days Of Summer / In The Cool Of The Day (Capitol 4965)
Emil Briano, Arthur Brown, Harold Dicterow, Elliott Fisher, Lou Klass, Sarah Kreindler, William Kurasch, Alfred Lustgarten, Emanuel Moss, Alex Murray, Lou Raderman, Isadore Roman, Nat Ross, violin; Cecil Figelski, Al Harshman, Gary Nuttycombe, viola; Alex Borisoff, William Van Den Burg, Jesse Ehrlich, Hyman Gold, cello; Jimmy Rowles, piano; Laurindo Almeida, Bobby Gibbons, Al Hendrickson, guitar; Joe Comfort, bass; Frank Carlson, drums; Larry Bunker, percussion; Nat King Cole, vocal; unidentified vocal chorus, Ralph Carmichael, arranger, conductor.
Capitol Tower, Los Angeles, CA, April 11, 1963

銀次マンドリンが、ナット・キング・コールのギターに似ているようでナット感を醸し出しているのかもしれません。

「アシ・アシ」の「アシ」のイントネーションは、自分の耳を信じてリスニングすると、「足」ではなく、「葦」が近いように思います。

「足」の話はいったん置いて、「葦」に置き換えてみます。

「葦・葦」
 葦 葦 あー 葦
 ドゥルル ドゥルットゥ
 ドゥール ドゥー ダ
 
 他人の葦より 我が葦を 
 ドゥルル ドゥルルルル
 ルラ ドゥダー アー♪

パスカルの「"人"は考える"葦"だ」を想起させることから、「他人(ひと)」と「葦」という単語の親和性は高く、一連のメロディととらえて、連想できるのかもしれません。

でも、「他人の葦」って、各自葦を育てている文化なのか。
意味がとおらないです。

「葦」の話はいったん置いて、別の言葉を探してみます。
「葦」とイントネーションが同じ「おアシ」=「御銭」=「money」ではどうでしょう。

「銭・銭」
 銭 銭 あー 銭
 ドゥルル ドゥルットゥ
 ドゥール ドゥー ダ
 
 他人の銭より 我が銭を 
 ドゥルル ドゥルルルル
 ルラ ドゥダー アー♪

「人の銭より わが銭を~♪」とは、
The Beatles「Money(That's What I Want)」やElvis Presley 「Money Honey」、落語「しわい屋」の逆パターン、ずいぶん気前の良い歌になります

しかし、伊藤アキラの詞、ことわざ「蛇の足より人の足」から派生したと思われますが、すごい強引な歌詞の乗せ方ですね。

クレージーの「学生節」ならぬ
「あんたの知らないアシもある ホレ アシもある ホレ アシもある♪」

おあと大勢<m(__)m>。

註1)『大滝詠一Talks About Niagara』


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