コットンボール

コットン気分で♪

大奥

2007-01-10 20:11:05 | 008 趣味
どうしても「大奥」は映画館で見たかったので、女性割引デーの本日を狙って鑑賞。

う~~ん。仲間由紀江は正直あの独特の言い回しというのかしゃべり方が、どれを演じてても気になって、まぁ、あの、その、あまり好きな女優さんではないのだけれど。

豪華絢爛な着物は大画面で堪能したい!
木村多江さんの優雅な京都弁を聞きたい!
高島礼子、松下由樹らの脇役に期待をして出かけたのですが。。。

映画を見に行く予定がある方は、決して続きは読まないで下さい。
ネタバレです。
う~~ん。
道理で映画を見たという人が具体的な感想を言わないわけだ(A;´o`)
あれが「大奥」といえば大奥なんですが。

私が「大奥」に期待しているのは、「運命(さだめ)」
自分の意のままに生きられない時代における悲哀。
なのです。

最初の「幕末編」と二作目の「第一章」までは、私好みだったのですが、三作目の「華の乱」辺りから、それが減り、女同士の争い・確執・妬み。
男の方は側室にうつつをぬかすエロ将軍が主なテーマに。
「第一章」が私のハマリのピークだったようです。

映画が始まって20~30分でいや~な予感がしました。
木村多江さんは眉毛が薄くて怖かった(;_;) 側室でいじめ役だし。
「第一章」の上品な公家出身の正室を演じたときのあの多江さんが好きだったのに。
政略結婚させられて、上様からのご寵愛を(受けたいと思っているのに)受けられず、一生かごの鳥で終わらなければならない運命を、もの哀しく演じていたあの多江さんは一体どこに。。。(;_;)

松下由樹も杉田かおるも浅野ゆう子もただただ怖かった。
でも怖いだけ。。。
いじめられ役の井川遥も同情の余地なし!(笑)
敵の動きを察知して当分会いに来れないと言ってるのに、夜中に乱心して大奥から中奥へふらふらと。。。
その軽率な行動がどんな影響を及ぼすのか考えもせず。
私には理解しがたい行為。

密通したというだけで、「死罪」とか「拷問」とか「張り付け」とか。
そんなばかげた時代背景もわざわざ見たくなかった。
(そのシーンは目を閉じてました)
張り付けの場所で絵島が立ち会うのですが、私にはやはり理解できない情景。
とてももらい泣きができる場面ではなかった。

ただ一つだけ、共感できるところは、高島礼子演じる亡き上様の正室。
島流しにされる絵島に向かって。
「憎いのはただただ月光院のみだったのに。」とその台詞だけ。
ただ一人だけ亡き上様の寵愛を受け、しかも生き残った子どもも月光院の子どもだけ。(他の正室や側室の子どもたちは、陰謀で殺されたという説も・・・)
それなのに、上様亡き後、側用人のミッチーと夜な夜な密通しているのに裁かれもせず。。。
(と言いつつ、実は高島礼子も歌舞伎役者と密通している^^;)

そりゃそうでしょう!
政略結婚で正室になったものの、上様の寵愛を受けることもなく、子どもには早くに死に別れて、気持ちのやり場がないのはわかる。
まーだからと言って、「イジメ」には、共感できませんけどね。

かといって、井川遥演じる月光院は、性格が悪いというわけでもなく。
でも、きっと女性からはあまり好かれないタイプの女性。
「なんであんな女がモテるのかしら!」とお茶汲み室^^;で悪口の対象となる女性がああいうタイプの女性(苦笑)
悪く言うなら、そのつもりはないのにいつも男を誘っているような小悪魔的な。

まぁ、醜悪で陰湿な女の部分を描くのがメインとなってしまう大奥だったら、もう今後は見ないだろうなぁ。。。
過去の「幕末編」と「第一章」だけをDVDで見ることにします。