[2020年3月1日 更新]
受験倍率が1.0倍以下、つまり定員割れなら受験生は全員合格するのか。
私は「Yes」という認識だったが、確証を得るためデータを洗った。
日曜日は更新しない予定だったが、気になったので調べてみた。
どうかお読みいただきたい。
◆2019年度入試は
普通科(単位制以外)
定員 | 受験 | 合格 | 定員 | 受験 | 合格 | |
八潮 | 106 | 90 | 90 | 96 | 82 | 82 |
大森 | 100 | 87 | 87 | 91 | 83 | 83 |
蒲田 | 57 | 49 | 49 | 52 | 31 | 31 |
松原● | 82 | 78 | 78 | 76 | 82 | 82 |
千歳丘● | 116 | 116 | 105 | 106 | 136 | 120 |
深沢● | 75 | 87 | 82 | 69 | 62 | 62 |
光丘 | 114 | 117 | 117 | 104 | 93 | 93 |
田柄 | 42 | 33 | 33 | 39 | 32 | 32 |
大山 | 87 | 86 | 86 | 80 | 85 | 81 |
竹台 | 72 | 70 | 70 | 65 | 68 | 68 |
青井● | 89 | 79 | 79 | 82 | 96 | 92 |
葛西南● | 116 | 118 | 115 | 107 | 109 | 109 |
山崎 | 88 | 102 | 102 | 80 | 60 | 60 |
野津田 | 50 | 46 | 46 | 46 | 36 | 36 |
拝島 | 116 | 127 | 121 | 106 | 103 | 103 |
羽村 | 116 | 111 | 111 | 106 | 112 | 111 |
秋留台 | 69 | 108 | 74 | 62 | 57 | 57 |
● 印、は男女別定員緩和を実施した高校だ。
<過去記事:「男女別定員制の緩和」とは>
男女の定員の合計 > 男女の受験者数
であれば、全員が合格しているのが分かろう。
例えば光丘高校。
定員の合計は 114+104=218
受験者数は 117+93=210
よって男女とも全員が合格した。
男女どちらかの合格者数が定員に達しなければ、もう一方の性別の受験者の合格枠になるのが分かる。
千歳丘高校も注目だ。
男子は定員116名で受験者も116名である。しかし合格したのは105名。
なぜか。
男女別定員緩和により、男子は定員の90%までしか合格していない。
残り11名は、男女合わせて総合得点の高い者から合格する枠になり、そのすべてを女子が使うことになった。
一部の上位校を除き、男子より女子の方が総合得点が高いことの証左だ。
男子は油断するなかれ。
普通科(コース制・単位制)
定員 | 受験 | 合格 | |
田柄 外国文化 | 41 | 29 | 29 |
片倉 造形美術 | 56 | 55 | 55 |
五日市 ことばと情報 | 55 | 52 | 52 |
板橋有徳 | 188 | 183 | 183 |
見るまでもなく全員合格している。
総合学科、家庭科、商業科、工業科、農業科も同様。
また2018年度入試もすべて見たが、やはり全入であった。
◆結論「倍率1.0倍以下なら全員合格」
これが、過去5年分のデータを洗い出した結果である。
1点だけ注意がある。
全日制で複数のコースがある学校や、定時制で1部2部と分かれている学校の話。
第一希望しか願書に書かなければ、(その学校が)定員割れしていても不合格になるということ。
キミが受けるのが全日制普通科なら、いっさい関係ない。
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