[2020年月日 更新]
「千招有るを恐れず、一招熟するを恐れよ」
中国武術である八極拳の達人、李書文の言葉。「招」は「技」のこと。
多くの技を知っている者より、1つの技を極めた者の方が手ごわいという意味である。
これは勉強、とりわけ定期テスト勉強にも当てはまると思っている。
平均点60点前後の定期テストで80点に届かない中学生に読んでもらいたい。
逆に80点以上を毎回きっちり取れるような子は、さらに上を見て欲しい。
◆中学校のワークを3周せよ
中学校で各教科の教科書ワークを配られただろう。例えばこんなやつ。
これを完璧にすればいい。むしろこれすら理解、記憶できていないのに、他の教材に手を出すなんて十年早い。
これが結論である。
やり方はこの後、詳しく説明していく。
ではなぜ教科書ワークをやるべきか。
理由は二つ。「問題レベルが適当」「学校の先生が目を通している」
つまり学校の先生が定期テストの問題作成で参考にしているはずだから。教科書ワークからほぼそっくりの問題が出ることも少なくない。
他の教材をやるのは構わないが、あくまで「教科書ワークはばっちり」の生徒だけだ。
とにかく教科書ワーク問題を解け。くり返し解け。
テスト形式にすることで、何が分かっているか・分かっていないかがひと目で判別できるようになる。そうすれば定期テストで80点は取れるようになる。
ワーク1周目
まず自力でやる。分からない問題や、覚えていない問題は飛ばしてもいい。
これによって「これからやるべき問題」を選別するのだ。
1周目からさらっと解ける問題なら、この後やらなくてもいいから。
そして大事なのが答え合わせ。間違って覚えている問題もあるはず。それを洗い出そう。これも「これからやるべき問題」だ。
数学や理科は解答解説を読んで、正しい解法を知ること。答えだけ当たっているような問題は意味がない。
間違えた問題には問題番号に赤ペンで△印をつけておく。これで間違えた回数が認識できる。
ワーク2周目
1周目でできなかった問題をもう一回やる。
1周目が終わってから6日以内には2周目も終えよう。
6日を超えると多くを忘れる。思い出すのに時間がかかり効率が悪くなる。
そこで「できるようになった問題」と「やっぱりできなかった問題」に分別しよう。やるべきは後者。
これを3周目で克服する。
ただし「これは全く分からない」という問題が数学や理科では見つかるだろう。そういう問題は学校の先生か塾の先生に聞く。それでも分からなければ捨ててもいい。もちろん100点満点は遠のくが、そこに時間を使いすぎて他の問題や教科に悪影響が出るよりずっといい。
ワーク3周目
テスト1週間前あたりで3周目に入りたい。
1周目、2周目と2回間違えた問題(=△印が2個ついた)を最優先。
その後に△印が1個だけの問題を解き直そう。
ここで解けたら△印に線を引こう。 △ → △
「最初できなかったけど解けるようになったよ」の証だ。
これでも解けなければ、その問題は諦めるか4周目に入ればいい。
◆試験勉強はテスト4週前から始める
だったらいつから試験勉強を始めるといいのだろう。
試験勉強は5教科なら3週間前、9教科なら4週間前から開始。これが私のお薦め。
もちろん3~4週間前ではテスト範囲が未発表だろう。
だが前回のテスト範囲以降、いま中学校の授業でやっている範囲は間違いなく次のテストに出る。そこから始めればいい。
テスト範囲が発表されてから動き始める。それでは遅すぎるのだ。
「でも周りの友達は1週間前からやってるよ」などとアタマの悪いことを言う中学生はこのブログ読者にはいないだろう。
念のため言っておくが
・3週間以上前から準備している奴は存在する。ただそのことを言っていないだけ
・テスト勉強をしていないという奴も存在する。ただ本当にやっていないかどうかなど知ることはできない。
「周りがやってないから自分もやらない」がベストの選択だと考えるならそうすればいい。
私なら「まわりがやってないなら、自分がリードできるチャンス」と考える。塾の教え子にもそう助言するがね。
もう一度、結論。
学校の教科書ワークを極めよ。
それで80点は楽に取れる。教科書ワークすら解けないのに発展問題に挑もうなどばかげている。
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