[2020年3月28日 更新]
都教育委員が「評定状況の調査結果」を発表した。
ひらたく言えば、2019年度2学期の都内中学3年生通知表の点数の割合をまとめたものだ。
当ブログでは、国語・数学・社会・理科・英語の評定の割合を過去5年分、並べている。
◆この数字は何か
各中学校で、通知表の評定5・4・3・2・1がそれぞれ何%の生徒につけられているかという数字だ。
1990年代までは相対評価といって、各評定をつけれられる割合が固定されていた。
具体的には、
「評定5」 7%
「評定4」 24%
「評定3」 38%
「評定2」 24%
「評定1」 7%
だった。
つまり1学年100名の中学校で、中間・期末テストとも100点の生徒が10人いたとしても、「評定5」は7名のみ。残り3名は「評定4」以下になっていたのだ。
2002年度からは絶対評価となり、この縛りはなくなった。
中学校ごとに「評定5」をつける生徒数の割合を決められる。
そうなると、中学校ごとで格差ができる。
もちろん、デキのいい生徒が多い中学校もあれば逆もある。
完全に平等というのは難しい。
例えば千代田区立の神田一橋中学校と麹町中学校の2校は
国語、英語、美術、保健体育、技術家庭、で「評定1」が1名もいない。
特に麹町中学校は、音楽で「評定1」が1名いるだけで、他には一切「評定1」をつけていない。
デキのいい生徒が多いのか、採点が甘めなのかのどちらかだろう。
逆に、あきる野市には
数学「評定1」 11.8%
保健体育「評定1」 11.8%
美術「評定1」 10.9%
理科「評定1」 10.1%
英語「評定1」 10.1%
音楽「評定1」 10.1%
など、「評定1」の割合が高い中学校もある。
一般的には評定5~3で85%程度。
つまり「評定2以下」なら、学年で下から15%以内ということだ。
学校名は伏せているが、都教委のHPから数値は見られる。
◆各教科、大きな差はない
傾向は
・「評定5」は国語が少なく、英語が多い
・「評定1」も国語が少なく、数学が多い
「評定2」は英語に多い。英語は実に20.2%が「評定2~1」である。
英語そして数学は、成績の低い生徒が多いということだ。
国語は得意な子も多くないが、「評定2~1」のニガテな子も少ない。
ということが分かろう。
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