[2020年4月16日 更新]
掃除をしていたら、進学研究会の昔の資料を発見した。
せっかくなので、8年前と現在ではどのくらい各高校の基準点が変わったかを比べてみる。
3回に分け、旧1~6学区についてお伝えする。
そもそも2012年度と2020年度では入試制度自体が異なる。
・検査点(テストの点)と調査書点の比率が一律7:3ではなく、6:4や5:5の高校もあった。
・実技教科の調査書点は、検査のある教科(国数英社理)の1.3倍扱い。現在は2倍扱い。
といった違いがある。
よって、8年前とまったく同じくは比較できないのを承知の上で読んでもらいたい。
◆偏差値のみで比べると
都立一般入試は総合得点(検査点+調査書点)で合否が決まる。
が、今回は進学研究会の60%合格偏差値だけを見ていく。
なお、2012年度入試偏差値から2020年度入試偏差値で
3以上アップしたもの = ピンク背景
1~2アップしたもの = 薄い黄色背景
1~2ダウンしたもの = 水色背景
3以上ダウンしたもの = 青色背景
で色分けした。
60%合格偏差値とは
「合格するために必要な偏差値の下限」と考えてくれればいい。
◆まずは旧1学区
田園調布を境目にして、雪谷以上は偏差値アップ。大崎以下は偏差値ダウンしている。
三田のアップが著しい。
三田高校は山手線内にあり23区内どこからでも比較的通学しやすい。特に城東地区からの人気が高い。
2003年度からの学区撤廃後、人気が上がった高校の筆頭ではないだろうか。
大森は男女とも普通科最下位レベルになってしまった。
現在、2018年度入試から3年続けて一般入試の全入(受験した全員が必ず入学できる)という事態に。
ちなみに、2012年度では南葛飾高校が普通科最下位だった。
◆続いて旧2学区
意外だが戸山、青山はほぼ変化なし。
目黒と広尾が大きく伸びている。
松原と桜町は変わらず同レベルを維持。
千歳丘、深沢はがくんと落ちている。この2校もほぼ同レベルと言っていいだろう。
駒場は横ばい。その間に小山台に抜かれて小松川に並ばれてしまった。
駒場高校と場所の近い国際高校は、2012年度も2020年度も60%偏差値は62のまま。
実倍率は2012年度2.52倍→2020年度2.25倍とやや落ち着きつつある。
とは言え、他の都立高校と比べ格段に高倍率である。
旧2学区は多摩地域から上って通う生徒も多い。
田園都市線、京王線、小田急線などを利用するケース。
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