[2020年4月17日 更新]
昨日に続き、2012年度入試からどのくらい偏差値が上下したかを見ていこう。
今回は旧3学区である。
学区については、過去にまとめてあるのでそちらをお読みいただきたい。
<過去記事:都立高校受験 学区とは何か>
◆旧3学区は下剋上あり
大きな変化があった。
当然、募集停止が確定している中高一貫校は偏差値ダウン。
大泉と富士である。
この2校は差がなくなった。
もっとも2021年度、富士高校は高校募集を停止する。
大泉はもう1年だけ高校募集するが、偏差値は現状のままか下がると予想する。
2020年度一般入試では、大泉高校は男女どっちも定員割れで全入だったからね。
もうひとつ。
杉並高校の凋落だ。
8年前の杉並は井草に次ぐ位置にいた。
が。石神井に追い抜かれ、武蔵丘にも追い抜かれてしまった。
鷺宮よりはまだ上にいるが、倍率の推移を見ていると追いつかれるのは時間の問題だろう。
だとすると2012年度から3ランクダウン。光丘高校のいっこ上の位置になってしまう。
杉並高校は一般入試実倍率1.5倍以下が続いている。
2012年度入試では男子1.56倍、女子1.74倍だったが、
2020年度入試では男子1.23倍、女子1.24倍。もちろん全日制普通科の平均を下回っている。
申し訳ないが、吹奏楽部以外の魅力を発信しなければ、ますます人気は落ちると見ている。吹奏楽の実績だけ見れば、片倉高校の方が上だし。
ウチの塾からももう5年以上、杉並高校を受験した子はいない。
私が薦めないから。
◆3兄弟は不動
光丘、練馬、田柄はどんぐり。
2012年度あたりは
光丘、練馬、田柄の順だったが今じゃ誤差レベル。差はない。
2020年度一般入試では光丘と練馬は全入。光丘は3年連続で男女とも全入だったしね。
もう偏差値うんぬんの話じゃない。「光丘は受ければ入れる高校」になっている。
2020年度は田柄だけ倍率が出た。といっても不合格者は男子7名のみ。
なお、田柄の外国文化コースは全入。こちらも3年連続で全入が続く。
(2017年度入試では2名不合格だった)
光丘、練馬、田柄なら、もう誰でも入れる高校になっています。
「liblary」や「basketball」が書けなくても大丈夫です。
都立下位校は選ばなければ入れる。
勉強したくないのなら、こういう高校を選べばいい。
ただし、卒業後にどうなるかは自己責任。
最後に
田柄高校の卒業後の進路割合を見てみたい。
四年制大学:28%短期大学:4%専門学校:30%就職:14%その他:24%
その他は進路が決まっていない卒業生のこと。
実に、1/4の卒業生が眞露が決まらず卒業している。
もちろん大学受験のために浪人している人もいるだろうが、高校生の時に充分勉強したうえでの浪人生はほぼいないだろう。
あくまで数字と高校を見てきた私の意見である。
あとはキミが判断したらいい。
田柄高校は、私の教え子には絶対に薦めない高校の一つだ。
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