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豊島岡女子高校は高校募集を停止を決断

◆豊島岡女子が高校募集をやめる
先日、東京都豊島区にある豊島岡女子高校の高校募集停止がニュースになった。
毎年100名弱の高校募集を行っていたが、2021年度入試を最後に募集を停止する。現中学2年生が最後の受験生になる。
今春、中学受験で豊島岡女子に受からなかった子が高校から入ることは不可能になったのである。

豊島岡女子高校から入学した、いわゆる高入生は大学合格実績が悪いことは塾関係者なら誰でも知っていること。

以前、サンデー毎日に載っていた記事では、
ある年度、「東京一工(東京、京都、一橋、東京工業)と旧帝大」のいわゆる難関国立大に合格した生徒が57名。
そのうち高入生はたったの5名。
難関国立大の合格実績の90%以上は、中高一貫生が出していたのである。
と紹介されていたことからも分かるだろう。


同じように、男子校である本郷高校も2021年度を最後に募集停止する。
高入生の半数近くが浪人。
東大京大はもとより一橋大や東工大の合格も、高入生はゼロという状況では仕方ない決断だろう。


ちなみに近年、高校募集を停止した私学は
2018年度 三田国際学園(旧 戸板女子高校)、開智日本橋学園(旧 日本橋女学館)
2017年度 東邦大付属東邦
2016年度 ドルトン東京学園(旧 東京学園高校)
2014年度 高輪
2012年度 麹町学園女子、東京女学館、攻玉社
 2011年度 海城、富士見

◆高校募集停止で東大合格は増えるか
海城高校は、高校募集を止めてから大学合格実績は伸びている。
以下は現役・浪人を合わせた合格者数の推移である。
2013年度入試が、高入生のいる最後の年だ。

 2011年度 東大34 京大3
 2013年度 東大40 京大10 
 2017年度 東大49 京大6
 2018年度 東大48 京大11
 2019年度 東大46 京大15

豊島岡女子も高校募集を止めることで、女子御三家中に追いつきたいと考えているのだろう。
池袋という立地条件から、練馬・板橋・北区などの城北地域からは御三家中よりも通いやすい。この長所を活かしてもらいたい。


◆都立トップ校を目指す女子には、ふさわしい私立高校がない!?
詳しくは過去に書いたが、日比谷を受ける女子にとって豊島岡女子は恰好の併願校だったのだ。
日比谷不合格だったときに進む私立高校も、1位が豊島岡女子である。
都内の私立高校で女子トップは慶應女子だが、日比谷や西を受ける子で慶應女子を受ける子は少ない。早稲田は男女ともにそこそこ受ける子がいる。

私立中学受験でなく都立高校受験を考える受験者層と、慶應女子にいる高校生とは相容れないのだろう。
深い言及は避けたい。言い方が汚くなってしまうから。

なおS徳高校K城高校の特進コースやスーパー特進コースは、私は生徒に薦めない。
理由はぜひ、自分で考えてね。


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