6月7日の記事に続き、日比谷高校説明会で出た話をお伝えする。
今回は2次募集実施について。
◆合格者数は都教育委員会が決める
まずは以下の表を見て欲しい。
<出典:日比谷高校学校 平成31年度 入学者選抜の結果>
これは過去5年間の日比谷高校一般入試の「募集人員」「合格者数」「辞退者数(=合格したが入学手続きしなかった)」を並べたものだ。
今年の辞退数が多かったから、5名を2次募集をすることになった。と考えるのは早計である。
会で説明されたが、
都立高校の合格者数は、過去の辞退者数をもとに都教育委員会が決定する。
各高校は決定された数字にもとづき、合格者を決める。
各高校は決定された数字にもとづき、合格者を決める。
ということになっているそうだ。
例えば男子の数字を見てみよう。
募集人員は5年間変わらないが、合格者数は過去5年間で最少である。2016年度入試よりも7名も合格者が少ない。
2015年度・2016年度入試と同じ数だけ合格者を出していたら、あと6~7名多く合格した。
そのうち1~2名が辞退したとしても、男子だけで+5名は確保できていることになり、2次募集をしなくて済んだのだ。
なお女子についても、合格者数は過去5年間で最少だった。
一方で辞退者数は過去5年間で最多。だが男子は2015年度、女子は2016年度と同数。
けして「辞退者が今年度だけ多すぎた」とは言えないだろう。
合格者数をここまで減らさなければ、解決できた出来事だった。
制度上、都立高校では補欠合格とすることはできない。
よって募集人員に満たない分は、2次募集をすることになっている。
「第一志望で日比谷を受けたが、ちょっとの差で合格できなかった。そういう子を本当は合格にさせたい」という職員の思いが説明会では感じ取れた。
見通しの甘い合格者数を都教育委員会から指示され、結果として2次募集を実施した。
職員にとっては「余計な仕事をさせられた」と感じるものだったようだ。そりゃそうだ。
◆2020年度、日比谷の合格者数は増える
過去、辞退者が2ケタになった次の一般入試では合格者数が増えている。
当然2020年度入試では、今回の失敗をかんがみて合格者数は増えるだろう。
私の予想は、男女それぞれ3~4名プラスである。
募集定員は変わらないが、合格者数が増えるのは間違いない。
とは言え、それで日比谷に入りやすくなるかというと、答えは「NO」だ。
日比谷の良さは、また知れ渡り始めている。2020年度も応募倍率が2倍を下回ることはあるまい。
次回は、日比谷高校の一般入試欠席率について話したい。
続く・・・
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