最近の都立入試では、地図を読み取る問題が必ず1問ある。
その際に必須なのが地図記号。
文章と地図記号を理解できなければ解けない問題がある。
逆に言えば、並の読解力と十数個の地図記号を覚えるだけで1問正解できるわけだ。覚えぬ手はない。
まず、都立入試で出された地図記号を過去10年、集計したので見てほしい。
◆最多は神社
2013年度は地図記号が使われた問題が出ていない。よって9年分の過去問のうち、何回出ているかと思ってほしい。
まずは建造物。神社が8回と最多。次に郵便局、寺と続く。まぁこれは小学生でも分かるレベルだろうから問題あるまい。
意外と多いのが墓地。5度も出ている。⊥ という記号が墓地。
ただし、コレが墓地だと読み取れないと正解できない。そんな問題は出ていない。
2017年度入試は、銀行の地図記号を使わず「銀行」と日本語で表記してしまっている。地図記号ひとつも分らなくても解ける問題だった。
逆に2016年度は工場、発電所、官公署が分からなければ難しかった(工場さえ分かればなんとか解けただろう)
煙突の地図記号は絶対に覚えるべし。覚えやすい形をしている。
2020年度もそうだが、写真と地図を見比べる問題が最近のトレンド。写真で目立つ煙突や灯台はポイントになる。
◆土地利用は針葉樹林と広葉樹林
圧倒的に多いのは針葉樹林と広葉樹林、そして荒れ地。
覚えやすい果樹園(リンゴみたいな形だから)はここのとこサッパリ出ていない。桑畑も2014年度しか出ていない。
2011年度は果樹園の地図記号を読み取らなければならない問題。
だが茶畑、畑がないことに気づけば「1種類だけの選択肢」を選べるので、自然と果樹園だなって気づける。あまり地図は関係ない問題だった。
参照:都教育委員会HP
◆覚えにくいものを覚えよう
郵便局、病院、小中学校などは覚えやすいだろう。〒マークや十字マークで施設をイメージしやすいから。
イメージしにくい発電所、交番、消防署、鉄塔そして市役所はぜひ覚えておこう。
なお地図問題で東京の地図が出ることは絶対にない。住んでいる地域で有利不利が出てしまうから。
でも神奈川の江の島や千葉の木更津は出ているんだよね。
江戸川区民ならすぐお隣の千葉の海沿いをイメージしやすいが、青梅市民はイメージしにくいんじゃないだろうか。まぁそんな知識はなくても解ける問題だから気にしなくてもいい。
◆地図記号は大問1だけではない
ここ10年間、9回のうち7回は大問1で地図記号を使う問題が出ている。
2014年度は大問6、2016年度は大問3。
ここ4年は大問1なので、おそらく次回もそうだろう。
地図記号の問題はカンタンなケースが多い。2020年度の問題なんて誰が間違えるんだろうと思う。でも正答率78.7%と低いんだよ。
じっくり考えてやってみてごらん。間違える方が難しいぞ。
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