[2020年7月13日 更新]
学習塾の開店時刻は遅い。
たいていの塾は13時や14時、もっと遅いと16時なんてところもある。
お客さんである子どもたちは学校があるから、そのくらいが妥当である。
ということは、塾で勤めている人は午前中を自由に使えるわけだ。
運動をする、勉強をするあたりが定番。
夜更かしして昼近くまで寝ているような者もいる。まぁ時間の使い方なぞ好き好きなのでご自由に。
私はたいていブログを書いている。
1本書くのに短くて30分。長いと2時間くらい使う。長時間かかるのは調べ物が必要な時。自分が持っている資料で書ける内容ならいいが、資料がなければネットで探す必要がある。
だがネット上の情報はホントとウソが入り混じっている。
ウソやうさん臭い話をブログで書くわけにはいかない。
信じるに足る情報源は、発信者がはっきりしているもの。
例えば、都教育委員会や進学研究会など模試会社の発表など。
あとは書籍だ。
ネット記事と比べ、本は出版するのにカネがかかるし修正もラクではない。裏を取ってまで本にする価値がある。そういうものの多くは信用できると思っている。
◆東京都立図書館へ
ということで午前中のスキマ時間を使い、港区南麻布にある都立中央図書館へ行ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/60/cd383ce8212353ef0658aab59b4d097d.png)
現在、利用制限中である。
事前に予約した上での利用が推奨されている。
当日利用もできるが定員があり、予約した方が確実。もちろん無料で予約できる。
私が見たところ、予約できない日はなかった。
私は10:00~13:00の時間枠で予約。
現在は時間制限もあり、3時間で退出しなければならない。
私はそのあと塾に出勤するから、これで充分だ。
資料は開架(=本棚に並んでいて、自由に手に取って読める)と、閲覧の申請が必要な閉架のものに分かれる。
市販されているような本は開架。今回私のお目当てである「東京都教育史稿 戦後学校教育編」は幸い開架ということだったので探してみる。
今日のブログ記事は、上記資料をおおいに参照している。
と思ったら、職員の人が声をかけてくれて本を探してくれた。ありがたい。
コロナ禍で利用者数を制限しているためか、お客さんと職員の数に大差ないようだ。あちこちに職員さんがいて、整とんや消毒作業をしている。ありがたい。
実は今回、レファレンス(調べもの相談)を事前にお願いした。
レファレンスとは「こういうことを調べたいのだけど、どんな資料がありますか」と質問したら、それについて書かれている文献を調べてくれるという最高のサービスだ。「〇〇〇」という書籍の△△ページに記載されてるよとページまで調べてくれる。
これも無料。都民でなくても利用できる。
調査結果がメールで送られてくるまで1週間前後かかってしまうがそのくらい待つわ。あみんぐらい待つわ。
マジで港区に足向けて寝られない。
◆戦後の都立高校入試
今回調べたのは、1948年度 東京都内公立新制高等学校入学選抜について。
1947年に施行された学校教育法に基づく高等学校。それが新制高等学校(以下、新制高校)である。
1948年度の都立新制高校入試で、アチーブメントテスト(学力検査)が実施された。
アチーブメントテストは中学校在学中に受けるもので、新制高校に進学希望しない子でも受けることが望ましいとされていた。
この年の学力検査は国数社理の4教科。
1955年までは英語のテストはなかったのだ。戦時中は敵国語である英語を学ばなかったからであろうね。
そんな事情もあり、この学力検査の試験会場は高校ではなく中学校。採点も中学校で中学校教員が行った。
高校を試験会場とするのは1954年度からである(一部の高校は1953年度から試験会場になった)
1948年度の学力検査は4月20日に行われ、4月26日が発表日となっている。
学力検査の時間割は
10:00-10:45 数学
11:00-11:45 社会
13:00-13:45 理科
14:00-14:45 国語
1教科45分と今よりも5分短い。ただし時間は分かりやすいね。
学力検査が4教科の状態は8年間続き、1956年度からやっと英語が加わった。
驚きなのは、1956年から実技4教科も加わり、計9教科の学力検査を行うことになったこと。
今までの4教科から倍以上に膨れ上がったのである。
英語を試験科目に加える際、だったら中学校で学んでいる実技教科もテストすればいいと考えたのか、実技教科の教師らが(真面目に授業を受けてもらうために)試験科目に加えてもらうよう要求したのか。経緯は不明だがおそらくこのどちらかだろう。
「実技教科を重視させよう」という動きは、2016年度の都立高校入試でもあった。
詳しくは過去記事でまとめている。
<過去記事:内申点(調査書点) 実技科目が2倍される理由>
明日につづく。
都立に入る! ツイッター 毎日役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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