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【2023年版】都立商業高校の卒業後は?

[2023年9月29日 更新]
今回はビジネス科・ビジネスコミュニケーション科の都立高校。いわゆる商業高校の進路について比べる。
3年前の記事と見比べても面白い。

◆大学進学は千早
千早と大田桜台はビジネスコミュニケーション科。
千早高校は、進学の就職もできるハイブリッドな高校として2004年に日本で初めて誕生したビジネスコミュニケーション科の高校。大田桜台高校は2009年から。
大学進学率を他の商業科(現ビジネス科)よりも高くする狙いがあった。その狙いは達成されたようだ。

実際の2022年春の数字はこちら。


4年制大学 短大 専門学校 就職  他 
千早
70%
5%
13%
3%
9%
大田桜台
48%
5%
29%
5%
13%
第一商業
31%
3%
31%
26%
9%
第五商業
33%
2%
34%
30%
1%
江東商業
20%
34%
38%
8%
芝商業
30%
2%
31%
36%
1%
第四商業
26%
2%
30%
37%
5%
第三商業
21%
1%
35%
39%
4%
葛飾商業
17%
3%
34%
39%
7%
※第四商業と葛飾商業のみ、2023年春の結果

どの学校にも言えることは、ここ3年で大学進学率が上がり、就職する率が下がっているということ。

千早の大学進学率、以前は6割前後だったがずいぶんと上げてきた。
それに伴い「他」の割合が高くなっている。

第一商業、第五商業はもともと商業高校の中でも大学進学率が高かった。
一方で芝商業は大学進学率が上がり、就職する割合が下がった。

江東商業も以前は6割が就職していたのに、今では4割未満。
商業高校=就職はもう通用しない過去の常識だ。


◆千早、大丈夫?
気になっていることがある。
千早高校はホームページの情報が貧相。

大事なデータを公表していない。例えば2023年春の卒業生の進路とか。

保護者や生徒が最も知りたい情報の一つだろうに。最新版が令和2年度のものという体たらく。


学校経営報告も令和2年度で掲載が止まっている。
(本来なら2023年4月に、令和4年度が公表される)


一般入試の実倍率はここ5年、ちゃんと出ている。
受験生は集まっているのだ。
1.25→1.29→1.36→1.41→1.25

だが、2018年度が全入だったことを忘れてはいないか。

この学校に生徒を何人か送り込んだが、その子らからの評判はよろしくない。特に人間関係面で。
参考までに、千早高校はクラスの7~8割は女子である。

「我が子を入れたい」と保護者が思える学校であってほしい。

仮の話だが、現時点で私の娘が「千早に行きたいけどどうか」と相談してきたら、これらの情報を伝えた上で「私はいい学校だとは思っていない」と返答する。

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