キミはテストを受けるとき、自分がどんな姿勢をしているかを意識するだろうか。
9割方の中学生、いやほぼ100%が意識していないだろう。
しかし、姿勢を意識するだけでテストの点は上がる。
そんな実験結果を見ながら、姿勢をよくするメリットを考えよう。
◆「ラクな姿勢」より「良い姿勢」の方が点が高い
面白い実験結果があるので紹介する。
計算問題Aと計算問題Bを用意する。
事前の実験で、問題Aと問題Bの難易度はほぼ同じことを確かめてある。
これを中学生30人を2パターンに分けて解かせた。
まずパターン1。
計算問題Aを「ラクな姿勢」で解かせる。
計算問題Bを「良い姿勢」で解かせる。
パターン2は
計算問題Aを「良い姿勢」で解かせる。
計算問題Bを「ラクな姿勢」で解かせる。
その結果、「ラクな姿勢」と「良い姿勢」のどちらがいい結果になったかを比較するのだ。
先に解いたから、または後で解いた方がいい結果になる。
ということにならないようにするためだ。
結果は以下の通り。
「ラクな姿勢」
正答率:33.3%
「良い姿勢」
正答率:34.6%
わずかの差だが、明らかに「良い姿勢」の方がいい結果が出ている。
同じような実験を高専3年生(高等専門学校生で、高校3年生にあたる学年)でも実験した。
その結果は
「ラクな姿勢」
正答率:55.3%
「良い姿勢」
正答率:61.1%
学年が上がるほど、姿勢による正答率の差が大きくなることも実験で分かっている。
テストのときはもちろんだが、ふだん勉強しているときも姿勢を意識しよう。
いったん習慣づいてしまえば、後は意識しなくてもできるようになる。
今回の実験は計算問題での結果しか分からない。
が、これだけで数学や理科の得点アップが見込める。やらない理由はあるまい。
◆良い姿勢、ポイントは3つだけ
1.背筋を伸ばす
アタマのつむじに糸がついていて、天井から引っ張られているイメージをすると意識しやすい。
歩くときも意識すると、印象が良くなる。
2.正面を向く
身体がナナメになっていると、文字をナナメから読むことになる。
そうすると余計な負担を脳にかけ、脳を疲れさせる。
3.左手を添える
これは重要。
写真のように、手のひらでノートやテキストを押さえる。
すると左手の指先に視線がいくので、ミスが減る。
これは知られていないが効果は抜群。
くり返すが、どれもタダで今すぐ始められる。
おすすめだから、やってごらん。
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