[2020年2月7日 更新]
令和2年度の都立一般入試の出願が2/6で締め切られ、応募倍率が発表された。
予想通りの面と予想外の面の両方があった。
今回はその内容と、今後の予想について考えてみる。
断りがない限り、都立全日制の普通科高校のみを並べている。
進学研究会のサイトを参考にさせてもらった。いつも感謝しています。
◆応募倍率2倍を超えた普通科は19校
なお、全都立高校で応募倍率がもっとも高かったのは国際高校の3.03倍だ。
男子
日比谷 2.26
三田 2.02
田園調布 2.30
雪谷 2.00
戸山 2.54
青山 2.51
豊多摩 2.10
石神井 2.00
上野 2.18
紅葉川 2.03
女子
日比谷 2.08
三田 2.75
田園調布 2.40
戸山 2.15
青山 2.35
広尾 2.41
松原 2.24
石神井 2.05
竹早 2.12
豊島 2.20
向丘 2.10
上野 2.02
竹台 2.39
日本橋 2.12
神代 2.11
単位制
新宿 2.01
芦花 2.05
三田、戸山、青山など、毎年人気の山の手線内の学校は変わらず高倍率。
鷺宮、東、本所は今年は落ち着いている。妥当なラインだ。
広尾と竹早は1クラス減の影響であろう。
神代高校を除き、他はすべて23区内の高校。
相変わらず都立高校は東高西低。区部の倍率が高い。
一方で豊島、上野の高騰は予想外。
まさかこの記事のせいではあるまいな。
<過去記事:豊島高校 塾対象説明会のようす>
豊島と紅葉川の男子は倍率がキツすぎる。
「どうしても入りたい」のでなければ、他校への鞍替えも検討されたい。
◆進学指導重点校の倍率は以下の通り
青字は男子、赤字は女子の応募倍率
日比谷 2.26 / 2.08
戸山 2.54 / 2.15
青山 2.51 / 2.35
西 1.93 / 1.87
国立 1.61 / 1.72
立川 1.86 / 1.79
八王子東 1.30 / 1.54
区部では西高校が低く見えるが、戸山と青山の倍率がバケモノ過ぎるだけ。
◆中高一貫校は狙い目か!?
推薦入試の方が倍率が低いという異様なケースなのが都立中高一貫校。
一般入試での応募倍率で定員割れは大泉高校のみ。武蔵高校は女子のみ定員割れ。
だが、願書再提出で大泉の男子は、定員には達するだろう。あと3人だし。
どうしても行きたいのでなければ、「倍率が低いから」という理由で中高一貫校に再提出するのはお薦めしない。
◆応募倍率2倍以上の高校は、倍率が下がる
昨年度、2日目の応募倍率が2倍以上だった高校が、再提出後の最終応募倍率でどうなったかをまとめた。
男子
12校中、12校すべて倍率ダウン。
女子
15校中、12校がダウン・2校がアップ・1校は変わらず。
アップは日比谷高校(2.13→2.14)と小岩高校(2.06→2.10)と、そこまで大きな上昇ではない。
応募倍率2倍以上の高校は、たいてい願書取下げ後に倍率が下がっている。が結論。
受験で成功する鉄則は「いつも通りやること」だ。
倍率が高かろうが低かろうが、キミが見るべきは他の受験生ではない。入試問題だ。
悩むヒマがあるなら、疲れきってしまうまで勉強しろ。
勉強に没頭していれば、倍率のことなど考えるヒマはない。そういう姿勢の者に神様は微笑んでくれるものだ。
◆願書差し替えは2/12(水)と2/13(木)
受験校の変更は一度だけ可能。
その詳しい手順は過去記事にまとめてある。読まれたい。
<過去記事:2020年度 都立高校入試の仕組み<9> 願書の再提出>
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