[2021年12月17日 更新]
2022年度受験では、32の都立高校が募集クラスを1つずつ増やす。
赤羽北桜のみ2クラス増。
残念ながら、皆が望んでいる高倍率の高校で募集を増やすのではない。
不人気でクラス数がもともと少ない高校の定員が増えるだけ。
受験生にとって大歓迎なのは区部だと赤羽北桜、竹早、広尾くらいだろう。
◆過去3年の実倍率推移
過去の倍率(2019~2021年度)がどう変わったかを見てみよう。
区部の都立高校男子の実倍率(受験者数÷合格数)は以下の通り。
青字が2022年度同じく、2021年度より1クラス多い年度だ。
<男子>
千歳丘 1.10→1.38→1.18
広尾 1.55→1.84→1.61
杉並 1.27→1.23→1.07
竹早 1.17→1.51→1.63
大山 1.00→1.09→1.09
竹台 1.00→1.19→1.10
足立新田 1.11→1.13→1.25
足立東 1.02→1.60→1.00
淵江 1.14→1.11→1.15
葛飾野 1.03→1.00→1.00
千歳丘と杉並は珍しい。募集人員が減ったのに倍率が下がっている。
募集数が同じだったら杉並高校は全入だったことになる。ずいぶん不人気になってしまった。
竹早は2019年度~2020年度で1クラス分の募集が減った。そのため2020,2021年度は1.5倍を超えることになる。2022年度は間違いなく倍率は下がるだろう。
大山も同様。定員が多い2019年度は見事に定員割れ。2020~2021年度で1クラス減らしてやっと1.09倍まで盛り返したのに。また1クラス定員を増やしたら全入確定だぞ。同定員数だった2018年度も男女とも全入(受験者が全員合格)だ。
竹台も同様。来年度と同じクラス数だった2018、2019年度は男女とも全入。また全入だろうか。新校舎効果で不合格者が出るマトモな受験になることを祈る。まぁ無理だろうけど。
よくわからないのが足立東。
2022年度と学級数が同じ(5学級)2019年度は1.02倍と低空飛行。
1クラス少なかった(4学級)2020年度は1.60倍と急騰。同じく4学級の2018年度は2.02倍。ただし不合格者数は43名と少ない。
同年、実倍率では負けた戸山(1.93倍)は128名が不合格になってるからね。足立東の2倍なんてたいしたことはない。
区部の都立高校女子の実倍率(受験者数÷合格数)は以下の通り。
<女子>
千歳丘 1.13→1.28→1.29
広尾 1.52→1.80→1.89
杉並 1.15→1.24→1.06
竹早 1.38→1.91→1.92
大山 1.05→1.07→1.04
竹台 1.00→1.75→1.33
足立新田 1.05→1.11→1.08
足立東 1.07→1.41→1.00
淵江 1.07→1.04→1.00
葛飾野 1.27→1.00→1.01
広尾は相変わらず高倍率。とにかく立地がいい。女子人気が高い。
場所を高島高校と取り換えたら、途端に定員割れするんじゃないか。
杉並はとうとう男女とも定員割れするのかな。
吹奏楽以外の話をとんと聞かないからね。国立大だけでなく早慶上理への合格者もゼロ。
竹早は1クラス増に加え、「男女別定員制の緩和」により女子にとっては幾分か易しい受験になるだろう。
<過去記事:「男女別定員制の緩和」とは>
足立東、淵江、葛飾野は定員割れ待ったなし。
葛飾野に1学年8クラスも必要だと思う人、葛飾野の受験生以外でいる?
都立に入る! ツイッター 毎日役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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