トランプ氏付近で発砲音も無事 米当局、暗殺未遂の見方
米大統領選2024
2024年9月16日 4:08 (2024年9月16日 7:41更新)
トランプ前大統領の選挙陣営は15日、トランプ氏が滞在していたフロリダ州のゴルフ場近くで発砲音があったと明らかにした=ロイター
【ワシントン=坂口幸裕】米共和党のトランプ前大統領の選挙陣営は15日、トランプ氏が滞在していた米南部フロリダ州のゴルフ場近くで発砲音があったと明らかにした。本人はプレー中で無事だった。米連邦捜査局(FBI)は声明で「トランプ氏の暗殺未遂とみられる事件について捜査している」と発表した。
トランプ氏は支持者向けのメールで「私は無事で元気だ。誰もケガしていない」とのメッセージを送った。銃を持った男を発見した米大統領警護隊(シークレットサービス)が発砲した後、その男は逃走したものの高速道路で地元当局が車両を発見して拘束した。
暗殺未遂事件は15日午後1時30分頃、トランプ氏がフロリダ州ウェストパームビーチに所有する「トランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ」で起きた。シークレットサービスは、トランプ氏がプレーしていたゴルフ場に配置されていた担当者がフェンスから突き出たライフル銃の銃身を確認し、発砲した。
容疑者はトランプ氏から370〜460メートルの距離にいた。潜んでいた茂みからはスコープ付の自動小銃「AK-47」型のライフル銃とリュック2つが発見された。
米ホワイトハウスは15日、バイデン大統領とハリス副大統領が暗殺未遂事件について報告を受けたと明かした。声明で「大統領と副大統領は、トランプ氏の無事を確認し、安堵している。今後も担当チームから定期的に最新情報が提供される予定だ」と記した。
ハリス氏はX(旧ツイッター)に「フロリダにいたトランプ前大統領の近くで発砲があったとの報告を受けた。彼が無事でよかった。 米国に暴力の居場所はない」と投稿した。
トランプ氏は7月中旬には東部ペンシルベニア州で屋外で演説中に銃撃を受けた。右耳を負傷し、聴衆の男性が死亡した。シークレットサービスのチートル長官は「過去数十年で最悪の失敗だった」と語った。「警護体制の不備の責任を全面的に負う」と表明し、8月に引責辞任した。
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