とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
道徳教育考
先日の小学生の寺院訪問をきっかけに、子どもの心の教育について少し考えてみようと思っています。宗教心も含めて、家庭で、学校で、社会で・・・、どのように子どもたちを育てたらいいのか。明日はこどもの日です。
先ずはじめに、学習指導要領に見る「道徳教育」の文言です。学習指導要領とは、ご存知のように文部科学省が10年ごとに改正して公布するもので具体的な教育内容の指針です。
ここに掲げるのは、平成14年~平成24年施行の現行のものの小学生高学年向けのものです。
私はかつての職場では、ゆとり教育がさけばれはじめた頃、道徳科の専門委員を務めたこともあり、懐かしい分野です。
〔第5学年及び第6学年〕道徳教育 (緑字は管理人の添付)
1 主として自分自身に関すること。(基本的生活習慣)
(1) 生活を振り返り,節度を守り節制に心掛ける。節制
(2) より高い目標を立て,希望と勇気をもってくじけないで努力する。向上心
(3) 自由を大切にし,規律ある行動をする。自立心
(4) 誠実に,明るい心で楽しく生活する。明朗快活
(5) 真理を大切にし,進んで新しいものを求め,工夫して生活をよりよくする。進取工夫
(6) 自分の特徴を知って,悪い所を改めよい所を積極的に伸ばす。個性伸張
2 主として他の人とのかかわりに関すること。(対人態度)
(1) 時と場をわきまえて,礼儀正しく真心をもって接する。礼節
(2) だれに対しても思いやりの心をもち,相手の立場に立って親切にする。親切
(3) 互いに信頼し,学び合って友情を深め,男女仲よく協力し助け合う。協調
(4) 謙虚な心をもち,広い心で自分と異なる意見や立場を大切にする。寛容
(5) 日々の生活が人々の支え合いや助け合いで成り立っていることに感謝し,それにこたえる。感謝
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。(情操)
(1) 自然の偉大さを知り,自然環境を大切にする。自然保護
(2) 生命がかけがえのないものであることを知り,自他の生命を尊重する。生命尊重
(3) 美しいものに感動する心や人間の力を超えたものに対する畏敬の念をもつ。崇高さ・畏敬の念
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。(社会性)
(1) 身近な集団に進んで参加し,自分の役割を自覚し,協力して主体的に責任を果たす。協調性・責任感
(2) 公徳心をもって法やきまりを守り,自他の権利を大切にし進んで義務を果たす。公徳心・規則遵守
(3) だれに対しても差別をすることや偏見をもつことなく公正,公平にし,正義の実現に努める。公正さ・正義感
(4) 働くことの意義を理解し,社会に奉仕する喜びを知って公共のために役に立つことをする。勤労・奉仕・公共心
(5) 父母,祖父母を敬愛し,家族の幸せを求めて,進んで役に立つことをする。家族愛
(6) 先生や学校の人々への敬愛を深め,みんなで協力し合いよりよい校風をつくる。愛校心
(7) 郷土や我が国の文化と伝統を大切にし,先人の努力を知り,郷土や国を愛する心をもつ。郷土愛・国土愛
(8) 外国の人々や文化を大切にする心をもち,日本人としての自覚をもって世界の人々と親善に努める。国際感覚・世界平和
さらに指導にあたっての留意点を次のように示している。
各学校においては,特に低学年では基本的な生活習慣や善悪の判断,社会生活上のルールを身に付けること,中学年では自主性,協力し助け合う態度を育てること,高学年では自立心,国家・社会の一員としての自覚を育てることなどに配慮し,児童や学校の実態に応じた指導を行うよう工夫すること。また,高学年においては,悩みや心の揺れ,かっ藤等の課題を積極的に取り上げ,考えを深められるよう指導を工夫すること。
以上が指導要領の内容ですが、悩みや心の揺れ,かっ藤等の課題という文言が付加されていたことは知りませんでした。いじめ・自殺問題などを視野に入れた指導の強化を見据えているのでしょう。
また昨年、安倍内閣によって教育基本法の改正がなされましたので、それに則って、心の教育内容も見直されていくものと思われます。特に宗教心・倫理観などの内容で、踏み込んだ内容が期待されます。
次回の指導要領改正は、平成24年ですが、平成22年からは移行措置が始まります。もう新指導要領へ向けては、かなり具体的なところまで動きはじめているはずです。
子どもたちへの心の教育に注目していきたいと思います。
先ずはじめに、学習指導要領に見る「道徳教育」の文言です。学習指導要領とは、ご存知のように文部科学省が10年ごとに改正して公布するもので具体的な教育内容の指針です。
ここに掲げるのは、平成14年~平成24年施行の現行のものの小学生高学年向けのものです。
私はかつての職場では、ゆとり教育がさけばれはじめた頃、道徳科の専門委員を務めたこともあり、懐かしい分野です。
〔第5学年及び第6学年〕道徳教育 (緑字は管理人の添付)
1 主として自分自身に関すること。(基本的生活習慣)
(1) 生活を振り返り,節度を守り節制に心掛ける。節制
(2) より高い目標を立て,希望と勇気をもってくじけないで努力する。向上心
(3) 自由を大切にし,規律ある行動をする。自立心
(4) 誠実に,明るい心で楽しく生活する。明朗快活
(5) 真理を大切にし,進んで新しいものを求め,工夫して生活をよりよくする。進取工夫
(6) 自分の特徴を知って,悪い所を改めよい所を積極的に伸ばす。個性伸張
2 主として他の人とのかかわりに関すること。(対人態度)
(1) 時と場をわきまえて,礼儀正しく真心をもって接する。礼節
(2) だれに対しても思いやりの心をもち,相手の立場に立って親切にする。親切
(3) 互いに信頼し,学び合って友情を深め,男女仲よく協力し助け合う。協調
(4) 謙虚な心をもち,広い心で自分と異なる意見や立場を大切にする。寛容
(5) 日々の生活が人々の支え合いや助け合いで成り立っていることに感謝し,それにこたえる。感謝
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。(情操)
(1) 自然の偉大さを知り,自然環境を大切にする。自然保護
(2) 生命がかけがえのないものであることを知り,自他の生命を尊重する。生命尊重
(3) 美しいものに感動する心や人間の力を超えたものに対する畏敬の念をもつ。崇高さ・畏敬の念
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。(社会性)
(1) 身近な集団に進んで参加し,自分の役割を自覚し,協力して主体的に責任を果たす。協調性・責任感
(2) 公徳心をもって法やきまりを守り,自他の権利を大切にし進んで義務を果たす。公徳心・規則遵守
(3) だれに対しても差別をすることや偏見をもつことなく公正,公平にし,正義の実現に努める。公正さ・正義感
(4) 働くことの意義を理解し,社会に奉仕する喜びを知って公共のために役に立つことをする。勤労・奉仕・公共心
(5) 父母,祖父母を敬愛し,家族の幸せを求めて,進んで役に立つことをする。家族愛
(6) 先生や学校の人々への敬愛を深め,みんなで協力し合いよりよい校風をつくる。愛校心
(7) 郷土や我が国の文化と伝統を大切にし,先人の努力を知り,郷土や国を愛する心をもつ。郷土愛・国土愛
(8) 外国の人々や文化を大切にする心をもち,日本人としての自覚をもって世界の人々と親善に努める。国際感覚・世界平和
さらに指導にあたっての留意点を次のように示している。
各学校においては,特に低学年では基本的な生活習慣や善悪の判断,社会生活上のルールを身に付けること,中学年では自主性,協力し助け合う態度を育てること,高学年では自立心,国家・社会の一員としての自覚を育てることなどに配慮し,児童や学校の実態に応じた指導を行うよう工夫すること。また,高学年においては,悩みや心の揺れ,かっ藤等の課題を積極的に取り上げ,考えを深められるよう指導を工夫すること。
以上が指導要領の内容ですが、悩みや心の揺れ,かっ藤等の課題という文言が付加されていたことは知りませんでした。いじめ・自殺問題などを視野に入れた指導の強化を見据えているのでしょう。
また昨年、安倍内閣によって教育基本法の改正がなされましたので、それに則って、心の教育内容も見直されていくものと思われます。特に宗教心・倫理観などの内容で、踏み込んだ内容が期待されます。
次回の指導要領改正は、平成24年ですが、平成22年からは移行措置が始まります。もう新指導要領へ向けては、かなり具体的なところまで動きはじめているはずです。
子どもたちへの心の教育に注目していきたいと思います。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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子供達も今年から中学。小学時に比べてまた生きてく社会が広がる中、五常に基づき、おりおりしかったり諭したり…。
子供を躾るのは親の役目とは存じながら、子供に伝える言葉の一つ一つが自分に帰ってくるのが辛いですね。
時分がそんな事を言えるほど立派なのかぃと自問する日々です。
あ!私のブログにもおいで下さいませ。放置状態ですが…(やふーブログで、「社名」に続いて「おかぐら三昧」で検索すると出てきますのです。
ではまたお邪魔させていただきます。
いやあ、貴師のブログ、知りませんでした。たどり着きました。お見事、神社系は貴重です。早速ブックマークさせていただきました。
持ち前のユニークな切り口での写真と題材、楽しいです。
私のブログは、かなり停滞していたのですが、更新できるくらいのゆとりを持ちたいものと、最近、気軽にアップしています。
また、情報を交換しましょう。