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こども坐禅会

久々の記事です。暑い日がつづきますねぇ。学校も休みに入り、夏休み型の寺院利用をいくつか依頼されています。その中の恒例の「こども坐禅会」。

こどもといっても、未就学者中心ですから大変です。黙ってじっとしていることが大変な年頃ですから、坐禅として、足を組み、背筋を伸ばす・・・、至難の業です。でも、導入、誘導をうまくすると30分の坐禅は可能です。

最近、学校では「学級崩壊」とかと言われ、じっと座れない、授業が成り立たない低学年の子どもの実体があります。活発、伸び伸び、個性豊か、自主自立、何でも逞しい・・・、このような姿の成長を願って、規制をしない、自由にさせる、気が付くまで強要しない・・・。このような間違った躾を良しとする傾向があります。


3歳、4歳でも、黙って背筋を伸ばして座ることができるのです。呼吸を整え、ゆっくりと深呼吸を集中して続けて行うこともできるのです。

シーンとした部屋の中で、普段気づかない音に気づいたり、他の人の悲しさに気づくことだってできるのです。そんなことをこのこども坐禅会では教えています。
                

終わった後は、恒例のお寺探検を行います。特に各所にある音の出る仏具(鳴らし物)に、興味を持ちます。ルールを守ればすべて自由にたたいて良いことにしているので、生き生きと楽しんでいきます。何故、お寺にはこんなに沢山の楽器があるの?と質問がありました。
しゃべらなくても音で、言葉の代わりに、遠くに伝えるためにだよ。それから、気持ちも伝えることができるよ、ともいいました。

子どもたちにとっては、普段味わえない楽しさがつまっている空間のようでした。広い畳の部屋というのもいいのかも知れません。寝ころびたくなるのは子どもだけではないかも知れません。このような空間、一般家庭では少なくなりましたね。

全国の沢山のお寺の空間、沢山活用してほしいものです。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
子供坐禅姿いいですね (風月)
2008-07-27 17:39:41
就学前でも、tera和尚さんの導きで静かに坐っている子供たち、この感覚を忘れないでほしいですね。

やはり背筋を伸ばさせる指導は、就学前から大事なことだと全く同感です。子供を野放図にさせることが、自由な子を育てると勘違いしている親ごさんもいるようですね。

勿論坐禅は素晴らしいですが、かつて森信三という方が腰立教育を推奨したそうですが、是非坐禅やしっかりと背筋を伸ばす教育を、幼稚園や保育園に広めて欲しいです。

お暑いですからご法身ご自愛くださいませ。
 
 
 
→風月さん (tera)
2008-07-27 21:33:23
ほんとうに、背筋を伸ばすことは大切ですね。ほとんどの子は猫のように丸くなっていますが、手で修正すると、すぐに真っ直ぐになります。この辺が大きな子との違いです。
この子ども坐禅会は、親子で参加ですので、お母さんに背中の伸ばし方もアドバイスして講習をしています。

毎日暑いですね。こちらは連日、施食会随喜で大変です。祖院の調査、ご苦労様です。
 
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