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仏教力テスト

『仏教力テスト』を読みました。(「生活人新書」NHK出版、此経啓助著)

  最近、仏教をいろいろな角度から紹介する新書、文庫本が多く出回っています。気軽に読めるため、電車読書に利用しています。この本の特色は、 見開きページに3択~5択の問題があって、次ページに正解と解説があるというもの。内容は基礎的なことが中心ですが、すべての分野に及ぶため、ときどき「おやっ?」と迷うものもありました。はじめから三分の一くらいまでは、パーフェクト。私って天才?・・・・と思いきや、徐々に勘違い、間違いの連続。それでも9割は出来たでしょうか。まあ一応はプロですから・・・・。

問題の一部です。

1.ブッダの最初の説法で話した内容に該当するものを二つ選びなさい。
  ①慈悲  ②中道  ③四聖諦  ④修行  ⑤出家

2.さとりを得て到達した理想の境地を何といいますか?
  ①涅槃  ②如来  ③成仏

3.ブッダは、どんな人に教団に入る許しを与えたでしょうか。
  ①庶民層だけ  ②前世で善行を積んだ人  ③階級に関係なく平等に

4.永遠不滅の存在としての釈迦仏を説いた思想はどれでしょう?
  ①法華思想 ②成仏思想 ③浄土思想

5.阿弥陀仏は菩薩時代に慈悲の行を完成させたので仏(如来)になれました。このような仏の姿を何と呼びますか?
  ①応身  ②報身  ③法身

6.日蓮は激しい布教が原因で、幕府によってどの地に流されましたか。
  ①佐渡  ②蝦夷  ③沖縄  ④隠岐  ⑤身延

7.明治政府の新しい政策で打撃を受けた仏教界が立ち直ったきっかけは、次のどの事項でしょう。
  ①尊王攘夷・王制復古  ②四民平等・自由民権  ③信教の自由・政教分離

8.禅寺、特に曹洞宗のお寺では調理や食事も修行とされ重要視します。食事を作る役職を何と呼んでいるでしょうか。
  ①座主  ②典座  ③斎主

いかがでしょう。少し難しいものを集めてみました。(答えは文末)

この本の出題の目次は次の通りです。
  第1.ブッダの生涯
  第2.ブッダの教え
  第3.大乗・小乗・密教
  第4.仏教の世界展開
  第5.日本仏教の始まり
  第6.鎌倉新仏教の教え
  第7.現代仏教への変容
  第8.仏教文化の拡がり

私は個人的には、後半の日本仏教分野が苦手でした。
 この本の読者の標準正解率が5~6割とのことですので、一般的には仏教というのは、意外に知られていないことが多いのだということもわかります。

 このように、広く仏教を理解することも大切なことと思いました。それにしても、かなり多岐多様に仏教は展開しているものなのですね。
 
オススメの一冊です。



 答え  1.②④  2.①  3.③  4.①  5.②  6.①  7.③  8.② 


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コメント
 
 
 
失礼いたします。 (tenjin95)
2007-06-27 13:59:42
> 管理人様

此経先生とは、年に一度、それこそkenryu老師などとも一緒に「禅といま」でお会いしますが、また面白そうな本を上梓されたんですね。探してみようと思います。
 
 
 
5問正解でした~ (白玉)
2007-06-27 16:36:30
先生、問題やってみました。8問中5問正解でした。まぐれ当たりかな?それとも、ほんの少しは宗教心があったのかな?
 
 
 
→tenjin95さん (tera)
2007-06-27 20:06:38
此経先生、そういう方だったのですね。深い知識と、仏教に対する情熱を感じます。手軽に親しめて、仏教の広布に貢献する本だと思いました。
 
 
 
→白玉さん (tera)
2007-06-27 20:19:08
すごいですね。ここには難しいものばかり集めましたので、全問やったら8~9割正解されるかも知れませんよ。
仏教力って面白いことばだと思いました。先生は確かに「仏教力」強いかも知れません。
 
 
 
先生、これって何でしょうか? (白玉)
2007-06-28 10:06:45
学生時代に偶然、仏教の事を学ぶ時間が組み込まれている学校にいたのですが、そのころ歌っていた歌があります。今だに(何十年も経っていますが)覚えています。でも、これって何だったのでしょうか?
漢字がわからないので、全部ひらがなですが・・・。
「しゅじょうむへんせいがんど~ぼんのうむしゅせいがんだん~・・・ほうもんむじんせいがんち~ぶつどうむじょうせいがんじょう~」
なんか、ひらがなばかりですみません。ちなみに、日蓮宗でした。
意味を理解していなければ、どうしようもないですが
何故か、忘れない歌であり曲であるのです。
 
 
 
→白玉さん (tera)
2007-06-28 11:24:51
流石に高い仏教力のはずですね。記憶も完璧ですね。この歌は「四弘誓願文」(しくせいがんもん)といって、各宗派共通のお唱え文です。私も各法要でお唱えさせていただいています。

「衆生無辺誓願度」あらゆる生きとし生けるものが、お悟りの境地に至れますように!
「煩悩無尽誓願断」迷いや欲望は尽きることがなく、断ずる誓いをいたします。
「法門無量誓願知(学)」みほとけの教えは限りなく奥深く、学び知る努力をいたします。
「仏道無上誓願成」み教えの道はこの上ない尊いもので、成就する願いを立てます。 
というような決意の誓願のことばですね。
まさに仏教力の源ですね。すばらしいご縁です。
 
 
 
お教えありがとうございました (白玉)
2007-06-29 08:57:02
そういう内容だったのですね!!
印刷して、この内容を覚えます。
漢字を見ると「ああ、なるほど」というような感じも
します。きっと、昔、習っていたのでしょうが、すっかり内容は忘れ、唱え文句だけを暗記していたのだと
思います。
 わたしの脳はいったいどうなっているのやら・・。
今、きちんと内容も知る事が出来て良かったです。
ありがとうございました。
 
 
 
→白玉さん (tera)
2007-06-29 12:26:52
鮮烈な体験だったのですね。
ところで、記憶されていたお唱えのことばですが、二句目の「ぼんのうむしゅせいがんだん~」となっていましたが、私たちの唱え方ですと「むしゅ」のところが、「むじん」となります。宗派によって、多少文字も違うことがありますので「尽」ではなくて、「しゅ」と読む漢字を使われているのかも知れません。調べてみます。
 
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