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慕古の旅⑨~中国の僧服~

ブログ仲間のりょうさんの質問に答えて、中国のお坊さんの姿をご紹介します。
基本的には、普段は下にはTシャツのようなものを着ていて、長い袖の服を着ています。着物は着ていません。下は、ゲートルのような脚はんや作務ズボンのようなもの、日本で職方さん達がはいている膝までがふくらんだものなどを着けています。
   

さらには、法衣風なものになると、筒袖の長いワンピース型の(日本の長作務のような)衣服を着けています。
  
左から、天童寺で雲版を打つ僧、天童寺で掃除をしている僧、阿育王寺で、私達のメンバーのU師に説明している僧。

法要の衣は、袖のあまり大きくない衣(道中衣のような)の上に斜め掛けの袈裟をつけたような格好です。袈裟には輪がついていました。
  
左の二つは冒頭と同じく、径山万寿寺で法要中の服装。左側は導師位です。お袈裟は所謂如法衣のような着け方のようです。帽子は自由のようです。色も木欄系の壊色(えしき)と呼ぶような地味な色です。右は、浄慈寺で読経する僧。黄に赤というのは、こちらでは正式な色のようです。

 
左は阿育王寺の住職、略衣と思われます。右は天童寺の住職。この衣装は、接見のときの服装で、改まった場での正装のようです。この住職さんが一昨年、この寺に入山された時の記念式の写真集を頂きましたが、お袈裟と衣の色合いは同じでしたが、袈裟に金襴の刺繍が入っていました。

いずれにしても、流れは日本に伝わっているものと似ていますね。
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コメント
 
 
 
リクエストにお応えいただき有り難うございました! (りょう)
2006-03-27 16:14:32
とても興味深く拝読しました。

ん~。やはり、あちらの僧服はかなりアバウトなんですね(笑)

ある意味中国的なゆるやかさを感じます。

しかし、法衣の下に、丸首シャツはちょっと笑ってしまいます。。。不謹慎ですが

私たちが、当たり前のように着用している着物があちらではないということ。

まさにところ変わればですね・・・

貴重な写真と記事を掲載していただき有り難うございました。

 
 
 
急遽・・・ (kenryu)
2006-03-27 23:05:32
 コンバンワ、といってもまもなPM11時。実は、函館出発を目前にして檀家の葬儀が入り、今晩が通夜、明日11時執行となり、急遽予定を切り上げて帰山致しました。貴寺は上空より遥拝させて戴きました。

こちらは、明日午後から天候が悪くなり、4月を目前に29日~月末は、又雪模様になるという予報です。

 「りょう」さんへ

 こちら北陸の宗門人でも、年齢が高くなるとラクダの丸首長袖シャツ愛用の御仁がおいでになりますぞ!

私もやがてよる年波には勝てず、丸首愛好者になるかも・・・・ね。
 
 
 
→おはようございます (tera)
2006-03-28 05:52:26
各兄、こちらは荒神様です。けんちゃんの方、大変そうですね。

ところで本日12時より、みのさんのおもいっきりテレビで、取材があるようです。
 
 
 
Unknown (風月)
2006-03-30 16:29:57
中国僧のファッション、お見せ頂き有り難うございます。やはりいろいろとあるのですね。私は日本の作務衣について、もう少し作務をしないときに着用するのに相応しく改良できないかと思っています。誰かセンスのあるかたが、考案してくださらないでしょうか、と願っているのですが。
 
 
 
→風月さん (tera)
2006-03-30 17:58:53
同感です。作務衣といっても、現在は作務というよりは、普段着、リラックスした僧服、訪問移動着としての着用がほとんどです。「改良作務衣」大賛成です。

 
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