とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
日光訪問
永平寺安居(修行)時代の同窓会(安居会)が、日光方面で行われました。写真は、東武鉄道の特急スペーシア号です。
浅草から2時間の直通特急、速いです。直前に台風並みの嵐が通り過ぎたため、山々はやっと静けさを取り戻したように、霧で霞んでいましたが、水墨画のような群馬県・栃木県の山々の重なりが、美しかったです。
田畑は、季節の変わり目を感じさせてくれています。もう、田植えの準備が始まったところ、麦の収穫を迎えている畑・・・、などなど。特に「麦秋」と呼ばれる、緑濃くなるこの時期の麦畑の黄色は、とても映えますね。麦秋とは、よく名付けたものです。
旧交を温めた後、各地ならではの研修を行っていますが、今年は北関東の方々が当番で、日光東照宮、輪王寺での徹底した拝観研修を企画いただきました。
木立の木々は新緑の緑に覆われ、霊山にふさわしい清々しさを感じました。
大猷院(たいゆういん)への途中より
陽明門前は修学旅行などの観光客でいっぱいでした。
久しぶりで訪れた日光。今回は輪王寺の関係の方々に、たっぷりと東照宮・輪王寺にまつわる話を伺い、歴史経過がよくわかりました。
・家康公そのものは、この地を訪れたことはなかった。
・静岡の久能山と不死の山(富士山)とを結ぶ延長線上にこの地があり、ここを「東照」と名付けた。
・「ふだらく浄土」から、二荒山(ふたらさん)神社の名が付いて、二荒をニッコウと読むところから、「日光」と名付けた。
・家康公が祀られる東照宮は神社として、家光公を祀る大猷院は寺院としてすみわけられ、明治の神仏分離からは徹底していた。
・神と仏の合理的な考えをもとに、天海大僧正の指示のもとに現在の形が築かれた。
・家光公の大猷院本堂は、家康公の墓所を向いていて、家光公の墓所は天海大僧正の墓所を向いている
などなど・・・。
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旅の疲れをとって、気持ちを切り替えなくっちゃ、ねぇ
行ったり来たりで、慌ただしい毎日のようですが、ご自愛のほどを。。。