用があって、久しぶりに父親の家を訪ねてきました。
肺と気管支の具合が良くなく、医者にかかって薬を飲んでいるそうで、ときどき咳き込む姿は、見ていて痛々しいものがありました。
若いときはずいぶん家族を困らせることもあった父親で、年をとっても気難しい人だったのですが、弱ったせいか、
それもいくぶん和らいできていました。
ずーっと昔、家族4人がにぎやかにすごしていた時のことを、かすかに思い出し、また、地元の若いにぎやかな家族と、
一人暮らしている父親の家を比べて、「栄えていく家もあれば、衰えていく家もあるなぁ・・・」と、
なんともしんみりした気分で家路についたのでした。