南部吟遊詩人の写真館

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盛岡市無形民俗文化財舟っこ流し

2008年08月17日 22時46分47秒 | 盛岡の祭り

花火こそ 胸の奥にぞ 響きけれ

盛岡市には270年の伝統を誇る行事があります。
市内の北上川を送り盆として流す「舟っこ流し」という行事がそれです。

こういった「舟」を町内会ごとに造ります。その数今年は16艘。

「送り盆」ですから、お坊さんによる供養の後、「舟っこ流し」が始まります。

舟を浮かべて…

惜しげもなく火をつけます。

次から次へと川に運び…

火をつけ、男達は川に入って舟を曳航します。

けっこう盛岡は夕方には涼しくなるので、川の中はかなり寒いと思われます。中には全員赤フンドシの半裸の町内会もありました…

町内会にとって舟っこは見栄の張りどころ。花火を大量に装備して派手に火花を散らしながら流していきます。

そりゃあ、もう幻想的です。でも、燃えるとあっという間…。
儚いってこういうことを言うんでしょうね。

そうして最後は3000発の花火でシメ。なぜか盛岡では迎え盆も送り盆も火を炊くだけでなく、各家庭で花火をしたりします。

これで盛岡の盆も終わり。東北は夏休みが短いので、来週から学校が始まります。
「お盆が終われば夏休みも終わり。」がこちらの感覚です。

「短い夏の終わりを告げる」、花火の音です。






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