一言で言えば、「美しい建物」です。
これが、つい最近(2012年)まで現役の銀行として使われていました。
パッと見、東京駅の雰囲気とよく似ています。
設計者が同一の辰野金吾という人物です。
銀行として現役だった当時から、「お願いすれば中を見せてもらえる」ということでした。
しかし、当時はなかなか忙しく、アポが取れませんでした。
(先方も「団体でないと」とか「平日でないと」とかいろいろ制約があった(´・ω・`)))
それが、「赤レンガ館」として保存工事などをしたあと、2016年に一般公開スタート。
「なら早く行けや」って話なんですが…、
ようやく今回、見学の運びとなりました。
結論としては、「もっと早く行っておけばよかった」と強く思っています。( ;∀;)
↑こちらが、パンフです。
見学は300円で有料ですが、その価値は十分にあります。
それでは今回、行ってみましょう。
「赤レンガ館」へ!
入口です。ここで迷わずに300円払いましょう。
裏から見ると、こんな感じ。
ちなみにこのホールは無料でも入れます。
ひんやりと涼しく、夏場でもおススメです。
そして、このシャンデリア。
キレイですよ。
ぜひ、一度、その目でご覧ください。
いろんなパネルが展示されていますが、
欄間の透かし彫りも実に見事です。
まさに、贅を尽くしたホール。
これが、2012年までは銀行の窓口の中として使われていました。
けっこう当時の写真を見ると、かなりキツキツでごちゃごちゃしていたようです。
まずは有料エリアの入り口。
吹き抜けと回廊が絶妙。
左側にはカウンター。
昔の形式だそうです。
ちなみに、裏側(ホール)からはこんな感じです。
奥に進みますと、階段があります。
右側には小部屋があります。
こちらは応接室だった模様。
暖炉があります。
説明です。
設計者のパネルがあります。
辰野金吾とその弟子、葛西萬治という方です。葛西萬治は盛岡出身だそうです。
部屋の窓にも凝った飾りがあります。
部屋には複製ですが、当時の設計図があります。
天井の装飾も凝っていますね。
隅の木工も。
階段の左側に進みます。
こっちにも暖炉がありますね。
重役室だそうです。
北側のシャッターは閉じています。
金属製のシャッターは防火性を重視してつけられているのですね。
部屋の中には展示が。
この建物の歴史が整理されていて勉強になります。
昔の写真とか、いいですよね~~。
隣の部屋に行きます。
向こうが、金庫室のようですね。
左手には衝立があります。
衝立の装飾です。
見事な彫刻ですよね。
さて、金庫の中を見てみましょう。
こんな感じです。
よく、マンガに見るようなハンドル式のものはないようです。
2階部分もあるようです。
狭そうですが。
さて、先ほどの階段から二階に行きます。
階段の手すりにも彫刻がなされています。
2階に来ました。
入口付近が見えます。
渡り廊下の手すりの装飾がオシャレです。
左手の部屋(東側)は応接室。
壁紙もあったらしいです。
今ではこのような展示品が。
昔の「藩札」とかですかね。
昔の通帳とか、貨幣制度の説明など勉強になります。
お金を扱うことっていうのは人類の苦労の連続ですね…(*´Д`)
では次の部屋に行きましょう。
「旧支店長室」です。
やっぱり暖炉があります。
先ほどから気になっていた、天井装飾の説明です。
やっぱり、一つ一つが違っていて、凝っているんですよね~~。
こちらには主に、岩手銀行の歴史が展示されています。
時代を感じますね。
預金していただけでお金が増える時代とか…(*´Д`)
いい時代だなあ…。
え?なにこのレコード…。
え???キャラクター人形もあったの??
全然、かわいくないんですが…(*´Д`)
その隣はシアタールームです。
岩手銀行の歴史を説明してくれます。
昔は白い漆喰でこの赤レンガ館が白かった時代もあったそう。
で、次のエリアに行くのですが、
1階の多目的ホールを見渡せます。
手すりがこっちは簡素で無骨…。
戦時中の金属供出で出されてしまったからなのですね…。
いまでは危ないためか、立ち入り禁止です。
回廊は歩けません。
西側の大部屋に来ました。
ここは総会室だったみたいです。
壁面装飾はこれですね。
本当に、この建物は凝っています。
実に見ていて楽しい。
.
西側の窓です。飾りが素敵です。
天井も。
この総会室から下のホールも見えます。
次に踊り場のエリアに出られます。
こっちが建物の南西の角にあたります。
南西の塔のような建物の中に入れます。
シャッターかなんかのハンドルが見えます。
東側方面。
昔はビルなんてなかったでしょうね。
南側方面。
中津川と商工会館「おでって」が見えます。
西側方面。
テレビ岩手の看板が見えます。
さて、豪華な階段を下り、1階に下りましょう。
この階段もただの階段じゃありません。
この装飾。
すごいですよね~~。
まさに「技巧の限りを尽くした」と言わんばかりの建物です。
1階に下ります。
石畳もきれいですね。
この辺も、昔は窓口だったっぽいです。
欄間装飾にも注意してみましょう。
船の操舵をかたどっています。
1階のホールですね。西側に来ました。
中はベンチでくつろぐことができます。
西側には昔、3つの小部屋があったようです。
北側には階段があります。
この欄間装飾はおそらく、そろばんでしょう。
北西の階段も立派なものです。
シアタールームや、総会室に繋がります。
ここの手すり装飾も先ほどとは違ったものになります。
先ほど、「3つの小部屋」といった1階西側のエリアはいまは一つになっています。
パンフでは「ライブラリーラウンジ」となっています。
発掘調査から、三室だと判明した場所です。
基礎が一部、見えるようになっています。
岩手銀行赤レンガ館は実に贅の限り、技巧の限りを尽くした名建築です。
岩手、いや東北近代化の象徴となるべく当時の技術を総動員した建物だったのでしょうね。
この建築が保存状態も良好に、今後も保たれていくことは実に喜ばしいことです。
バックに岩手銀行という大企業が付いているからこそでしょうね。
大切にしてほしいものです。
また、ちょくちょく来たいものです。
では、今回はこれにて帰りましょう。
出口は西側です。
【撮影日:2022/8/17】
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