
6年生を送る会の準備や、そろそろ卒業式の練習なども入ってきて忙しい時期だった。
他のクラスの進度とあまり送れるわけにはいかないので、十分に時間を取るわけにも行かなかった。
また、以前のように「この解釈まで引き上げねばならない」という指導をすると、私の指導力では子供たちは悲しい思いをする。
そこで、限られた中で最大限に時間をとり、子供たちが納得して楽しく学ぶ、そして国語らしく言葉から読み取っていく指導を試みた。
その「わらぐつの中の神様」もいよいよ、まとめて終わる。
T:物語は、主人公が事件を通して成長したり変化したりします。作者はそれを通して主題を訴えていきます。
T:ここまでは、読み取りなので、答えを求めてきましたが、この部分は、人によってちょっとずつ感じ方が違います。
T:今日は、最初○○だったおみつさんが、~を通して、○○になった。とこのお話は結局何が一番大事かをそれぞれ考えて、発表しましょう。
子供たちは、ここまで楽しく読み取ってきたので、一生懸命にノートに向かった。
し~んとした教室に、カリカリと鉛筆の音がする。
この雰囲気、大好き。
S:ぼくはね、不細工でも一生懸命とりくむことで、幸せになることができるという作者の願いだと思うな。
S:ぼくは心を込めて作った物には神様がいるということを伝えたかったんだと思うな。
S:ぼくは、貧しくても一生懸命に取り組むことで、幸せになるという思いだと思うな。
S:私は、一生懸命に取り組むことは価値があって、神様と同じぐらい大切だということを伝えたかったんだと思うな。
S:先生は、どう思うの?
T:う~ん。心を込めて一生懸命に取り組む人は、きっと幸せな恋人が見つかるというお話なんじゃ無いかな? 恋愛小説...
S:え~。それはひどいよ。
S:そうだよ。恋人がみつかるっていう表面的なことじゃなくて、やっぱり「幸せになる」とまとめるべきだよ。
S:一生懸命に心を込めて取り組むと、きっと幸せになるとか、きっと報われるというのが主題だともうよ。
S:そうだよ、単に、恋が実るだけじゃ、薄っぺらい話になっちゃう!!
みんなで、1時間、笑いながら楽しく話合いました。
あ~、おもしろかった!!
81回 | 4月14日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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