totoroの小道

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U先生の紙版画

2014-04-22 05:56:44 | 図工

 4月12日授業研究の会

U先生は、紙版画が得意です。
U先生の紙版画には、リアルな動きがあります。
今にも動きそうな、息吹を感じます。

その秘訣を、「跳び箱」の紙版画を例に教えてくださいました。

 

まず、子どもたちに過去の先輩の「跳び箱」の作品を見せます。
そして、それを分類させていきます。

すると、子どもたちは3つのタイプを発見します。
「その1」
跳び箱に手をついて跳ぶ瞬間の版画。

「その2」
跳んでいる瞬間を横から見た構図。

「その3」
跳び越し終盤の、体を突き放す瞬間。

この3つのタイプの中の、どれに取り組んでみたいかを話し合わせます。
押しつけではなく、学びの中から、子どもたちがどんな作品を作るのか決めていくのです。

作品のパターンが決まったら、それを支援していきます。
この場合は「その3」のパターンで作ることになったそうです。

こうした紙版画では、人物や跳び箱の質感が大事です。
もちろん子どもたちも様々な用紙を持ち寄りますが、教師も何種類もの素材を用意します。
人の肌はこの紙がいい発色だよ。
跳び箱は、この紙が本物みたいな感じになるよ。
そうアドバイスできるように準備してあります。

いきなり、作品作りには取りかかりません。
跳び箱を跳ぶときの人の体の使い方、見え方を勉強します。
「その3」のパターンでは、正面から見ると、体は「1」と「2」のどっちに見えるか。
肩の位置は、胴体の横か正面か
腕はまっすぐ伸びているのか、緩やかなカーブなのか
等々を、このような図をもとに話し合います。
また、体がそれぞれのパーツに分かれていることも発見させます。

子どもたちが発見するだろう、パーツを用意しておきます。
これには、後ろに磁石が付き黒板に張り付きます。
これを黒板上で、子どもたちと向きを相談しながら、実際に組み立ててみます。

組たれる際に、ただ置いて行くのではなく
実際に体を動かしてみたり、触ってみたり、友達の体を見てみたりして
よりリアルな姿を求めていきます。

顔のパーツも用意しておきます。

跳んだときの、表情に見えるには、
目はどんな大きさで、どこに配置するのか
口は....

 こうした学びを通しているから、良い作品が生まれるのです。
丸投げでは、良い作品はできません。

41回 2014年5月10日  土  9:00  12:00  天竜壬生ホール  第2会議室
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