
なんだか今年は、理科の専科みたいです。
4年の理科、5年の理科、6年2クラスの理科を受け持っています。理科は、準備と片付けが大変です。準備するだけでなく、目的に応じて実験を考え、用具だけでなく薬品や金属や食品など用意するものがたくさんです。できれば、予備実験をしておく必要があります。
それだけ、時間を費やして用意するので子ども達にはその分ノートをしっかり書かせようと思っています。
(理科のノートについてはいくつか紹介してあります。)
http://blog.goo.ne.jp/totoro822/e/cf592795eba9e82ef15feb25f9d18f8c
http://blog.goo.ne.jp/totoro822/e/e2c8694290e5bc21d918359b5d00ff6c
http://blog.goo.ne.jp/totoro822/e/c5124e5aab698622b70b87dc0629eb64
http://blog.goo.ne.jp/totoro822/e/d9d8cd9c91a73d12fc33f12fdb49d6bd
http://blog.goo.ne.jp/totoro822/e/8336f8440d7b82f52f58fe14e565df50
http://blog.goo.ne.jp/totoro822/e/007f316176743ede354e2f7e906fac9e
私は、これらのノートを評価・評定に生かしています。テストで単元を通しての理解を評価し、ノートで日々の学びについて評価します。
しかし、毎日2~3時間理科を持っているので、そんなに丁寧にノートを見る時間はありません。そこで、向山さんの実践をまねて「A・B・C・D......G」と、ただアルファベットだけをノートに書き込みます。
基準は、
・1日1ページ、ほぼぎっしり書いてある。(めあて~まとめまで)
・字も線も、図も丁寧である。
・字だけでなく、図や絵も入れ分かりやすい。
・まとめは板書を写すだけでなく、考えや思いが入っていること。
このあたりを満たせば「A」です。
ここから、字が雑、量が少ない等で減点し、B・C...と付けていきます。
(最近は、Aのレベルで1時間1.5~2ページ書ける子が出てきたので、彼等は「AA」と評価します。
これを、下の写真のように、エクセルで記録し管理します。
評価の時期になると、この「A・B・C・D......G」をエクセルの「置換」という機能を使って点数に直します。
下の絵のように、選択範囲を示した後、「A」を100に直せ、と命令します。
続けて、同様に「Bを90になおせ。」と命令します。(下の絵のように操作します。)
こうすると、例えば6年生の2学期は、全部で22回ノートを評価しました。これを以下の絵のように、全て点数化します。これから、単元ごとや、前期後期などの区切りで平均点を出しておきます。
次に、私は成績処理を「鈴木教育ソフト」の「竹千代」というソフトで行うので、下の図のように単元のテストに加え、このノートの平均点をコピーして打ち込み、評価に組み込みます。
上の絵では、2学期に行ったテストは、「植物の葉と日光」「土地の作り(1)」「土地の作り(2)」の3枚ですが、それにノートの前期、後期の評価が加えられていることが分かります。(私は、ノートの点数を、関心・意欲・態度の項目に入力しています。)
すると、2学期の集計をソフトで行うと下の絵のようになります。見にくいですが、関心、思考、表現処理、知識理解の4つの観点別で表示できます。
これだけでも、観点別に評価できるのですが、これをさらに加工します。
竹千代のデータを、エクセルで扱えるデータに変換します。
そのために、下の図のように集計表を「CSV」の形式で出力します。
よく分かるところに、「CSV」の形式で名前を付けて保存します。
次に、保存された 「CSV」の形式でをエクセルで開きます。
下の絵のように、先ほどの「竹千代」のデータをエクセルで操作できるようになりました。
これを、点数順や順位順で、各観点ごとに並び替えます。下の図は、関心の順位で子ども達の並び替えを行っているところです。
並び替えると、下の絵のように関心の点数90点以上の子どもに、色で印を付けておきます。
同様にして、次は下の絵のように思考の部分を選択し、点数又は順位の良い順に並び替えを行います。
そして、関心と同様に、基準点以上の子どもに色を付けて印とします。
同様に、下の絵のように表現処理、知識もソートをかけ、それぞれ点数順に並び替えを行います。
並び替えを行ったら、それぞれ基準を決め、合格点に達している子は色をつけておきます。下の絵では、90点を超えた部分は黄色で表されています。
次に同様にして、今度は逆に点数の低い順にソートをかけ、基準に達していない部分を別の色で印を付けておきます。下の絵では80点以下は赤で示しています。
最後に、これをもとの出席番号順に並び替えます。すると黄色の部分は良い評価を与えてよい部分であるし、赤い部分は悪い評価になる可能性のある部分です。
もちろん、これがそのまま成績になったり、指導要録に点数化されるわけではないのですが、ここまで出した上で成績を付けていけばかなり客観的に成績を付けることができると考えています。