毎年、授業研究の会で「私の顔」の実践が報告される。
だから、下絵の描き方については、いくらかのノウハウが共有されてきた。
しかし、まだまだその後の彩色については、「これだ」というような決定だがない。
みな、試行錯誤しながら、悩んでいる。
せっかくの下絵のよさを、より引き出すにはどうしたらいいのだろう?
私も、何年かぶりに自画像の授業に取り組んだ。
4年生になって、初めて絵の具を扱う。
昨年教えた数名は絵の具の使い方、パレットの使い方を知っている。
しかし、殆どの子供たちは知らない。
本当は、レースの絵で穂先の使い方も身につけさせたい。
でも、そんな時間はとれない。
そこで、この自画像を通して、それらの指導を行うことにした。
作品の完成も求めるが、それは少し犠牲にしてでも、大事なことを身につけさせたいと思った。
まず、パレットの使い方を教える。
パレットに乗せる絵の具は、小豆ぐらいの大きさ。
それを、10円玉ぐらいの大きさで混色していく。
「自分だけの肌色を作りなさい。」
「単色では薄っぺらい色になるから、混色しなさい。」
「混色は2~3色。それ以上混ぜると、今度は濁った色になる。」
と指示した。
水の濃さは、パレットで筆で混ぜているときに、後の部分から下のパレットの白が見えるぐらいと指示する。
次に、その色を試し紙で試して、思い通りの色かどうかを確認させる。
その色で、まず鼻だけを塗ってみる。
「線に限りなく迫るけれど、線の上に絵の具を置いて線を隠してはいけない。」と指示をする。
そのためには、筆のどの部分をつかったらいいの?
と投げかけてみる。
子供たちは穂先を使い始め、線を踏まないことで慎重に取り組む。
ちょっとでも、気を抜くと、線の上どころか、はみ出してしまう。
55回 |
9月12日 | 土 | 9:00 | 15:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
56回 | 10月17日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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