絵はだれもが、上手く書きたい。
しかし、どうしても上手い子と、そうではない子の差は見えてしまう。
私は、「上手い、上手くないはあるかもしれない。」
「すぐに上達できる人と、上達するのに時間が掛かる人がいるからだ。」
と話す。
「でもね、上手くてもそうで無くても、丁寧に塗ることは誰にでもできるよ。」
と話す。
例えば、絵の具が着きすぎたとともったら、
余計な絵の具をすぐにぞうきんで、トントントンと拭き取る。
筆に着いた余計な絵の具をぞうきんでとって調整する。
こんなことは、誰にだってできることだ。
それから、もう一つ指示をするのは
「絶対に線を踏まない。」
ということだ。
もちろん、全ての鉛筆の線を塗り残すことは無理がある。
しかし、大切な線はぎりぎりまで絵の具を付けるが、絵の具を塗らずに残す。
せっかく、丁寧に描いた下絵の線には、生命がこもっている。
この生命のこもる大切な線を、見えなくしてしまっては、マイナスなのだ。
この絵の場合、鼻の部分や口の部分を拡大してみると、大事な線を残して塗っていることが分かる。
下絵を描く際、子供たちと研究したことは、
「吹く顔は、息をリコーダーに吹き込んでいる、筋肉の動きがみえること。」
だった。
この、息を吹き入れている筋肉の動きを見つけた線は、今回の絵で特にこだわっているところだ。
この線は、絶対に消してはいけない生命のやっどっている線。
この線は、絶対に消さない。
そのために
「線を踏まないでね。」と常に話しかける。
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