これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

中国海軍艦艇領海侵入は2回目、領土領海の防衛は隙だらけ、国民の関心が乏しければ中国軍は勝手好き放題

2016-06-16 | 安全保障

                           (6月15日、テレビ朝日 ワイドスクランブル)

中国海軍艦艇領海侵入は2回目、軍事的空白を衝く
 

 6月15日午前3時半ごろ、中国海軍情報収集艦1隻が鹿児島県口永良部島の沖合で日本の領海に侵入し、およそ1時間半にわたって航行したあと領海を出た。2004年11月に原子力潜水艦が沖縄県の石垣島沖で領海侵犯して以来で2回目である。 沖縄の東の太平洋では、現在、海上自衛隊とアメリカ海軍、それにインド海軍による共同訓練が実施中で中国海軍の情報収集艦は、インド海軍の艦艇2隻の後方を航行し領海に侵入した。 

 中國軍艦が領海侵入をした1回目は2004年11月で、漢級原潜が先島諸島の領海を侵犯した。当時の稲嶺惠一沖縄県知事を始め、沖縄県内の首長は中国政府へ抗議しなかったので下地島空港の地元である旧伊良部町(現宮古島市)の一部住民を憤慨させた。 

 翌2005年(平成17年)3月16日、町議会において、下地島空港への自衛隊誘致の請願が可決されたが、この請願は反対意見の噴出により白紙撤回された。

 この事件当時、国民の国防への理解は進んでおらず、全く根拠のない論説を展開するマスコミや野党からの妨害やバッシングが続いた。このため領海侵犯という明確な国際法違反が行われたにも関わらず、軍事的空白域を即座に解消する事ができなかった。事件で露呈した軍事的空白域を見透かした中国海軍は先島諸島への軍事的野心を隠す必要が薄れ、次第に中国共産党機関紙などまで沖縄侵略を公言するようなった。 

 民主党政権初期の政治的混乱に乗じ尖閣諸島での海保巡視船への中国漁船の体当たり事件が発生し、その後も相次いで挑発行為を繰り返している。

    民進党の参議院選挙の公約 ”平和憲法を守ります” 
                           (6月15日、テレビ朝日 ワイドスクランブル)

 

 2013年1月30日午前10時頃、東シナ海において中国人民解放軍海軍の江衛II型フリゲート「連雲港」(522)が、海上自衛隊のむらさめ型護衛艦「ゆうだち」に対して国際法上は準戦闘行為に該当する射撃管制用レーダーを照射した。習近平政権で米国との対抗職を強め軍備拡張が続くなか、野郎事大と化した中国海軍の露骨な挑発は留まるところを知らない。 

中国海軍の外洋志向
 領海侵犯・接続水域侵入には、中国の外洋志向があり、中国海軍は将来的に大洋艦隊を創設することを目指していることが背景にある。中國軍は、国益を維持する制海権を握るラインとして、「第一列島線」、「第二列島線」を設定している。しかし、中国海軍が第一列島線を突破できる海峡は、大隅海峡、奄美大島・・・宝島、沖縄本島・・・・宮古島、与那国島・・・・台湾、および台湾海峡の5箇所に限られているが、これら海峡は日米の哨戒監視網で常に監視されている。このため、中国海軍の潜水艦が秘密裏に外洋に出るためには、中国の海洋調査船が、日本近海の海水温の分布や海底地形を探査する必要があり排他的経済水域などで海洋調査を続けている。

敵を増長させる国民、就中、利敵存在となる地方自治体首長の無関心
2004年11月の先島諸島の領海侵入、6月9日のフリゲート艦による尖閣諸島の接続水域侵入および6月15日の口永良部島の領海侵入は、マスコミは領海侵犯を正面から報道せず、該当する県の県知事以下自治体の首長もまた中国政府に抗議をしなかった。これらが軍備増強で野郎事大となっている中国海軍を増長させ軍事的空白域を見透かし易々と領海・接続水域の侵犯を許している。 

 大東亜戦争で明らかのごとく離島防衛は極めて難しい。日本の領海・排他的経済水域は極めて広大である。無数の離島・無人島が散在している。海上自衛隊、海上保安庁の勢力は広大な海洋を防衛するためには勢力不足である。

 これに対する中国は量的に日本を圧倒する。広い海洋の複数の正面で領海侵犯や軍事的衝突を生起させれば日本側の戦力を分散疲弊させ主導的に事を進めることが可能である。2014年、小笠原諸島と伊豆諸島周辺の日本の領海と排他的経済水域(EEZ)で、中国の数百隻の密漁船団によるサンゴの大規模な密漁は、毛沢東が率いた紅軍が展開した抗日ゲリラ戦を思い起させる。

 尖閣諸島の接続数行侵入、それと1週間の間を置き、口永良部島の領海に侵入した不敵不適な挑発は、日本国内が舛添知事の資金問題で“炎上”し、国民の目がそれに釘づけ状態になっている隙を衝き行われた。日本側が敵を誘引しているようなものであり、将来起こりうる中国の抗日戦、即ち海上における“人海戦術”の在りようを示唆している。

 度重なる中国艦艇の領海・接続水域の侵入には、情報収集、海象や海底の地形等の調査はもとより、海上自衛隊をおびき出し偶発的衝突を生起させる狙いも見え隠れしている。

【関連記事】 
日本の覚醒が求められる中露の軍事挑発 軍艦を接続水域に侵入させた中露の狙いは何か

 

 中国、領有権主張のためなら勝手好き放題
 産経ニュース 2016.6.15 19:14

中国軍がインド北東部に侵入 領有権主張、日米との連携強化に反発か
 【ニューデリー=岩田智雄】インドと中国が領有権を争い、インドの実効支配下にある印北東部アルナチャルプラデシュ州に今月9日、中国人民解放軍が侵入していたことが分かった。印国防省当局者が15日、産経新聞に明らかにした。中国は、インドが日米両国と安全保障で連携を強めていることに反発し、軍事的圧力をかけた可能性がある。 
 中国兵約250人は、州西部の東カメン地区に侵入し、約3時間滞在した。中国兵は3月にも、中印とパキスタンが領有権を主張するカシミール地方でインドの実効支配地域に侵入し、インド軍とにらみ合いになっていた。アルナチャルプラデシュ州への侵入は、最近約3年間、ほとんど確認されていなかったという。 

 9日は、中国海軍が艦船を尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域で航行させた時期と重なる。インドは10日から日本近海で、日米とともに海上共同訓練「マラバール」に参加していた。訓練は米印が実施してきたが、昨年、日本の恒常的参加が決まっていた。  インドは、今月6~8日のモディ首相の訪米では、中国が軍事拠点化を進める南シナ海に言及せず、中国に配慮を示していた。 


 


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