小沢一郎の“起訴”で、反小沢の動きが出始めた

前原、枝野、野田が相次いで
      「小沢の進退」に言及
 　小沢一郎の資金管理団体の土地購入を巡る事件に関し沈黙してきた民主党内では、今夏の参院選をにらみ、小沢氏に進退の決断を求める声が徐々に広がっている。民主党の枝野幸男元政調会長は３１日、さいたま市内で講演し「刑事事件として区切りがついたところでしっかり説明し、国民の理解を得られなければ一定のけじめをつけていただきたい」と述べた。２月４日に拘置期限を迎える元秘書の石川知裕衆院議員が起訴された場合を念頭に、小沢氏が国民の納得する説明をできなければ自ら幹事長を辞任すべきだとの認識を示した。小沢一郎は１月２３日に東京地検特捜部の事情聴取を受けた後、記者会見を開き、聴取の中身を説明している。しかし、枝野氏は「一方的に言いたいことだけ言うのは説明とは言わない」と指摘。
　前原誠司国土交通相も１月３１日、京都市の民主党府連大会で「新たな局面が生まれた時には、自浄能力を発揮していかなくてはいけない」と述べ、小沢氏に辞任を求める可能性を示唆した。
　政府・民主党内で小沢氏の進退に関する声がようやく出始めたのは、事件が政権の「存立基盤」を脅かしかねないからだ。

検察官僚（小沢の手先、内通者）が
　　捜査状況を小沢側にリーク　　
　　小沢一郎は、昨年末、小沢チルドレンを連れて訪中、年が明けては自宅に子飼いの議員を集めて新年会、恰も検察に挑戦するかごとく権勢を見せ付けるていた。民主党の大会では検察と戦うと大法螺を吹いた。一時、民主党の議員は、検察が捜査情報をマスコミにリークすると騒ぎ立てていたが、これに呼応するかのごとく国家公安委員長や反日・売国の千葉法務大臣は、公然と検察の捜査を批判していた。裏ではもっと露骨な捜査妨害をしているとみて不思議ではない。検察上層部にいる小沢一郎の手先となっている検察官僚が捜査状況を小沢筋に伝えていたので小沢一郎は、検察の動きを承知し微罪ですむとタカをくくっていたのであろうし、検察が鳩山首相の脱税を見逃したように、自身も微罪で放免されると考えていた節がある。
　　小沢一郎の虚勢は、予期していなかった秘書３名の逮捕で脆くも挫かれた。検察内部にいる内通者のもたらす情報の裏をかくかのような　検察の動きによって不意を衝かれたのだ。１月２３日の１回目に事情聴取を経て小沢一郎の言動から強気の姿勢が影を潜め、低姿勢に変わりつつある。
　1月３１日、小沢一郎の２回目の事情聴取が行われたが、記者会見で自らの政治責任を言及したと報じられている。小沢と検察の勝負は、小沢の不利が一段と強まった。現在の小沢一郎は、検察に“お手柔らかにお願いします”と頭を下げたい心境だろう。

小沢一郎は自民党の幹事長時代から　
　　“悪”だった！　
　　小沢一郎は、自民党の幹事長の頃から、有能で使えそうな若い官僚に目をつけては飲食の接待や“昇進”を面倒を見ることで篭絡、自分に都合のよいポストに配置しボロを出さぬようにしてきた。現在の鳩山内閣における複数の閣僚が小沢親衛隊そのものと言ってもいいような露骨な動きをしているが、どの省庁にも小沢に手なずけられた官僚がいる。そのためか長年、ボロを出さないできたが、今回は目算が狂ったようだ。
　検察は、出来心で捜査をすることはない。現職の検察官僚が自己の地位を犠牲にするような、マスコミへの捜査情報のリークをすることはないと言って差し支えない。時の権力者の取調べである、検察は生きるか死ぬかの戦いをしているいのだ。敗北は検察の死を意味する。小沢の起訴は不可避であろう。
　　それにしても哀れなのは石川議員（元秘書）である。彼は検察にペラペラしゃべっているのかどうか知らないが、刑務所に入っているほうが身の安全を守れるはずだ。小沢金脈問題に関連した複数の人間が不自然な死に方をしているし、藤井議員の事務所は不自然な火災で焼失した。刑務所を出れば、“黒い力”が何をするか分からない。
　　小沢の不動産問題で民主党の議員はじっと鳴りを潜めているが、複数の閣僚などが小沢一郎の進退問題に言及しだした。この背景は、首相側近に検察内部の小沢の手先となっている検察官僚（＝小沢一郎の手先となっている検察内部の上級官僚）から“小沢の負け”との捜査情報のリークがあったからのようだ。
　　小沢一郎の政治生命も終焉を迎えつつあるのかもしれない。首相は指揮権を発動しないと明言しているが、検察と戦ってくれと激励した。愚か者極まれりである。法務大臣は曖昧な表現に終始している。捜査の行方に注目したい。