鳩山首相の狡猾な指揮権発動、「小沢幹事長の下で選挙を戦う！」発言

陸山会土地購入 
   小沢氏不起訴の方向で検討 東京地検　
　　小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、検察当局は政治資金規正法違反（虚偽記載）容疑で告発された小沢氏を容疑不十分で不起訴処分とする方向で検討を始めた模様だ。東京地検特捜部は最高検など上級庁と協議のうえ最終判断する。小沢氏については政治資金収支報告書に記載されなかった４億円を提供するなど一定の関与は認められるものの、現時点では虚偽記載の罪に問える明確な証拠がなく、刑事責任の追及は困難との見方を強めているとみられる。　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　以上、２月３日２時３０分配信 毎日新聞

「小沢を放免しろ」と　
　　　　首相が命じたようなもの
　鳩山首相は、記者の質問に「夏の衆議院選挙は、小沢幹事長の下で戦う」と答えたが、国家公務員の側からみれば、この発言は「小沢幹事長の下で戦えるようにしろ」と捜査当局に圧力を」かけたのと同じことである。　一方、与党民主党所属の国会議員数十名が石川議員に激励文を作成し弁護士を通して石川議員に見せたと昨晩の民放ＴＶが報じていた。
　このような、首相の狡猾な発言による“指揮権”発動とこれに呼応したかのごとく、立法府に身を置く自らの立場を全く理解しない低級な政治家が集団となって行う言動は、捜査当局にとっては大きな圧力である。捜査に対する露骨な干渉・妨害だ。国家公務員には定期異動がある。政府与党に刃向かう者は、“異動”で、報復するぞと恫喝しているようなもの。脱官僚を訴え民意に迎合する政府・与党である。今後の人事異動に際しては、反鳩山、反小沢の官僚に対するパージが行われるだろう。
　法務・検察関係者から首相へ、・・・・内通者もいることだし・・・・・小沢の起訴は困難と伝わり「小沢一郎の下で選挙を戦える」と判断したのだろう。反対に、捜査について結論を下すこの時期における鳩山首相、与党議員の一連の言動は、「小沢一郎も自分と同じように穏便に計らえ」と捜査当局に命じたようなものだ。政府・与党一体となった小沢”逃し”が目に余る。

暗黒で荒涼とした社会の到来
　　日本国憲法第１４条は「すべての国民は、法の下で平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と定めている。首相は、親から多額の金を貰ったが、これが発覚しなければ脱税するす始末、遵法精神のカケラは微塵も無い、小沢一郎は“悪”の代名詞、汚い自民党の汚泥・残滓のような人物だ。どこに、「法の下で平等」が存在するのか。信条、社会的身分、門地により、政治敵に、経済的に、又社会的に差別されない。これは本当か、条文が白々しく感じられる。
　“悪”に染まった首相や与党幹事長が恣意で権力を行使し、我が物顔で跋扈する社会は、アルカポネが支配した一時期のアメリカ社会と同じだ。「酒を飲むのはよくない」との理想論から「禁酒法」を作り酒を取り締まったが反対に密造酒の売買が横行しギャングが暴利をむさぼった。これが禁酒法時代のアメリカだ。今の日本は、権力者が浅薄な“友愛”を吹聴しながら“悪”を犯して恥じることがない。
　
　精魂が腐った政府、与党のそれぞれトップの２人が日本を支配している現状は、暗い社会が到来したことを告げている。首相、国会議員など為政者の精神の堕落は、暗黒で荒涼とした社会そのものだ。日本の衰退をより一層加速される。