まこっちゃんのリフォームまでの軌跡

1人暮らしの我が家のリフォームといろんな事のブログ

音楽とは!40

2008-09-22 20:48:31 | 音楽
コンビニの経営者さんが、手術にいった後、午後からは、次の日の私の手術の準備でした。
担当の、看護師さんが、

「私が、米○さんの手術時の担当の江○です。」

と言いました。

私は、

「よろしくお願いします。」

看護師さんは、

「午後から身体検査です。私と一緒に回ってください。」

私は、若い天然パーマで笑顔が優しい看護師さんと、検査に回りました。
ここでも、私は、

(あー、生きてて良かったー!)

と、またまた、おバカな事を考えていました。

この看護師さんとの会話は楽しかったですねー。

江○さんは、私の裸を見て、

「米○さんって、マッチョですよねー!」

私、

「いえいえ、そんな事はないですよ。」
「あー、親にも見せた事が無いのに、江○さんに見せてしまったー。」(笑)
「これで、お婿に行けんごとなったー。」

江○さん、

「本当ですかー?」
「独身なんですかー?」(笑)

私、

「すみません、バツイチです。」(笑)

江○さん、

「プッ!」(笑)
「すごい体ですねー。何かスポーツ選手ですか?」

私、

「ええ、こう見えても国体の候補選手でした。」

江○さん、

「えー、何のスポーツですか?」

私、

「卓球です。」

江○さん

「ははははは、本当ですかー?」(大爆笑)

私、

「すみません、嘘をついてしまいました。」

というような、会話をしながら検査を受けていました。
他には、

「麻○先生って、メチャメチャ美人医師やねー?」
「彼氏とかおるとかいなー?」

とか。言ってると、江○さんは、

「米○さんって面白いですねー。」

私、

「うん、自分でもね、最近はやりの、○ンガールズより俺の方が面白いっちゃないかいな?って思うったいね。こうやって踊るヤツ。」

と廊下で手を振って踊って見せると、江○さんは、

「米○さん、本当に病気なんですかー?」(爆笑)

私、

「すみません、お調子ものでして。年甲斐もなく。」

というような感じで検査を終了しました。

                      ・・・・・つづく










音楽とは!39

2008-09-18 13:22:22 | 音楽
入院したその日、大部屋ではいろんな話が聞けました。

それでは、どうぞ!
長老みたいな老人は、心臓の病気とは長く付き合っているらしく、ものすごく詳しい方でした。

3回も大きな手術をしたそうで、まだ、最先端の医療が無い頃からだったそうです。
入院も多くて、患者さんたちとのコミュニケーションも慣れていらっしゃいました。
年は70歳くらいだったでしょう。しかし、すごく若く感じられました。
サバサバとした性格で、人生の達人でした。

コンビニの経営者の方は、年は、50代前半くらいで、ビルを持っているお金持ちでした。
2,3件コンビニを経営しているそうで、性格は明るく大らかな人でした。
コンビニの経営者は、老人によく質問をしていました。

「開胸手術はどのくらい時間がかかると?」

老人は、

「2時間はかからんめーや。ほら、生身の肉体ば開いたままにしたら腐るけん、すぐに、閉めんしゃーよ。」

コンビニ経営者は、

「やっぱー、痛かっちゃろーねー。」

老人は、

「痛かたーなー、手術の終わって麻酔の切れたときたい。手術中なー全身麻酔やけん。」

「今は、心臓の医学は発達しとうけん、そえん心配なーせんで良かばい。」

と言っていました。
それを聞いてコンビニ経営者さんは、安心しているようでした。

この老人は、私達のように初めて手術するものに優しくいろんな事を教えてくれました。

私は、高額医療の払い戻しの仕方を教えてもらいました。有難かったです。

コンビニ経営者さんは、私の前の日に手術でした。

私が入院して次の日の朝、手術の準備です。

手術の為に、チン○に管を通します。看護婦さんに連れられて管を通して帰って来られた時、コンビニの経営者さんは、

「痛かったー、この世の痛みやないばい。」

と笑って帰ってきました。

老人は、

「それは、痛か。俺でっちゃー痛かばい。」

と笑って迎えました。

私も、

「それが、嫌なんですよねー。管を通すのが。」

コンビニ経営者さんは、

「俺が、医者や医学者やったら、こえん痛いとばさせんで、別な方法ば発明するばい!」

と笑いながら言っていました。私も同感です。

笑いながら話していた傍で、奥さんがひっそりと寄り添っていました。
奥さんは、神妙な面持ちで私達とは、最初は話しませんでしたが、

すかさず老人が、

「手術ばしてから、2,3日が付き添いが大変やろうばってんが、うんうん唸るけんな。」

「日頃、嫌な事やらあったとやったら、なーんもしちゃらんどきゃー良かばい。」

と笑って言いました。それを聞いて奥さんも爆笑し、部屋の中も明るくなりました。

奥さんは、

「大体、この人ったら暴飲暴食で、お酒もタバコも人の3倍くらい飲みんしゃーとですよ。」

「家族の事やら考えんで、夜通し飲み歩いたり。もーたいがい年なのに、私の言う事やら、いっちょん聞いちゃんしゃれんとですよ。」

と老人に相談し始めた頃、看護婦さん数人がベッドに来て、

「○○さん、手術の時間です。」

と呼びにきました。コンビニ経営者さんは、手術に向かいました。

老人は、

「なー○○さん、またこの部屋に戻って来なーばい。」

私は、

「○○さん、頑張ってくださいね。」

コンビニ経営者さんは、

「うんー!頑張って来るよ。退院してモツ鍋ば食わなーいかんけんねー!」

と笑いながら部屋を出て行きました。

コンビニ経営者さんが、部屋を出ていった後、老人は、

「この部屋に戻って来るとは4,5日後やろー。」

とポツリと言いました。私は

「大丈夫ですかねー?○○さんは?」

と聞くと、老人は、

「大丈夫ばい。ここの先生は凄い先生やけん。」

とハッキリと言いました。
それを聞いて、私も明日の手術に勇気が沸きました。

                        ・・・つづく

音楽とは!38

2008-09-17 15:51:52 | 音楽
この『音楽とは!』シリーズは、私が2001年の冬に体験した、病気の内容です。

その当時の事を思い出しながら書いています。決して、内容を告発しようとかの類ではなく、きちんと、その時の感情を記録しておこうといったものです。

途中から読んだ人は、その前の旅行の記録も続けて読んでみてください。

それでは、どうぞ!
先生との手術の打ち合わせが終わり、外には母が一人で待っていました。

母は、

「どえんやったね?」

と、聞いてきました。

「うん、WPW症候群っていうてね、生まれつき心臓が悪かったげな。」

私は、そう答えました。つづけて、

「明後日、手術げな。」
「今日は、もう帰っときない。早う帰らんと渋滞に巻き込まれるけんね。」

母は、何も言わずにうなづき病院を後にしました。

病室に戻ると、相部屋の人たちに挨拶をしようとしたら、他の人たちの方から聞いてきました。

「あんたー、若いごたぁばってんが?何の悪かとね?」

老人が聞いてきました。

私は、

「はい、心不全を起こしまして、明後日、手術だそうです。」

もう一人の、コンビニの経営者の人は、

「手術は開胸するとね?」

と聞いてきました。

「いや、カテーテルだそうです。」

すると、老人は、

「何なー、カテーテルなー!それなら、良かっとうたい。俺ぁーもー3回も開胸手術ばしてからくさ、心臓は豚の皮で出来とうばい。今回は、それば新しかとと取替えたい!」

と大きな声で明るく話しかけてきました。

コンビニの経営者の人は、

「明後日なら、俺の開胸手術の方が先やねー。」

と言ってました。大部屋の患者さん達は、皆、明るく、さすがは博多の親父達と感心しました。

特に、コンビにの経営者の方は、明るい人で、やはり発作を起こして倒れて救急車で運ばれたそうなのですが、明日、初めての開胸手術と言うのに、ものすごく気さくで、明るかったのです。

市立敦賀病院では、患者さんたちは老人が多くて、ものすごく暗かったのですが、ここ福岡の病院では、私くらいの手術だと子供に毛が生えたくらいの事だったのでした。

私は、他の患者さん達と仲良くなり、手術に対する勇気が沸いてきました。

                           ・・・つづく