【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】
2018年1月17日。
良い天気だ。
8時前くらいに夫が来る。
手術は8時45分、予定通りに始まるらしい。
2017年の8月6日、婦人科のクリニックを受診して
卵巣の腫れとポリープが見つかってから5ヵ月。
まさか、自分が手術を受ける身になるとは思いもしなかった。
下剤は腹痛はなく、朝にもう一度お通じがあった。
浣腸は無し、でも病院によってはするらしい。
何故に腸の手術でもないのに・・・とおもってると
手術当日は絶対安静なので、便意が起きないように。だそうだ。
薬はファモチジンとワイパックスを
少量のお水で飲むように言われる。
手術後の肺血栓塞栓症を引きおこす深部静脈血栓症の予防のために
弾性ストッキングをはく、たいしてきつく感じない。
いや、全然きつくないので楽勝。
どうやら、きついのは足首付近だけらしい。
母が手術をするときに履かせたときは苦労したのになと思い出す。
前開きの寝間着に着替える、下着(ショーツ)はつけたまま。
紙パンツとかはかない。
8時半頃、看護師さんが部屋に迎えにくる。
夫と共に歩いて手術室へ、結構な距離だった。
話しながら行ったが会話の内容は全く憶えていない。
手術室のある3階に着く、夫とは何も言葉を交わすことなく別れる。
「頑張れよ。」とかないんかい?
ま、言わない人だ。普通だ。
手術室の前室のような部屋へ入ると、沢山の人がいて、ちょっと驚く。
多分、30~40人以上?患者さん1人につき4人は医療関係者?
手術室は10室近くあるらしい。同時刻に10人の患者が手術を受けるのか?
ハイブリット手術室(手術台に血管X線装置を組み合わせた手術室)とかもあるらしい。
リストバンドをスキャンされてフルネームで名前を告げる。
頭に衛生帽のようなヤツをかぶる、手術助手さんたちが入れ替わり
挨拶をしてくれるが顔も名前も覚えていない。
うわの空で「宜しくお願いします」という。
送ってくれた看護師さんが「頑張ってね~」と明るく去っていく。
看護師さんに促され手術室へ。
機械はたくさんあったがシンプルな感じで
テレビで見るような手術室ではなかった。
小さ目の手術台の上にチューブのようなものが
グルリと敷いてあった。
クロックスを脱ぎ、仰向けで横たわる。
メガネを外す。
すぐさま左肩に筋肉注射をされる。痛くない。
テキパキと進められてる感じ。
「泣くかもしれない・・・」と呟くと
右側に立っていた看護師さんが、「どうして?」と聞く。
「だって、初めてじゃけん・・怖い・・・」と言いながら既にもう泣いている
「いいよ、しっかり泣いて」と ティッシュで涙を拭いてくれる。
左手の甲でラインとり、「これは痛いですよ」と麻酔医。
痛いんだろうけど痛くない。
酸素マスクが口元に。
「まだ麻酔は入っていませんよ、ゆっくり息していてくださいね~」
数秒して、
「はい、薬がはいりますよ~」
意識を失う。
「〇〇さん、〇〇さん~わかる~?」
多分、主治医兼執刀医の声。
目は開くが、メガネがないので視界がぼやける。
「終わりましたよ~」
「時間、どのくらいでしたか?」
「ん~1持間ちょっとかな」
「有難うございました」
「病室へ戻りますよ~」
ストレッチャーで病室へ。耳は聞こえるがぼーっとしてる。
部屋のベッドに移され、酸素マスクやらフットポンプやらモニターを付けられる。
「どこか辛いところありますか~?」
「喉がイガイガする。お臍が痛い。おしっこの管が嫌」と私
夫が「喉は気管挿管してるから仕方ない」という。
あら、夫がいるんだなと気づく。
「今、何時?」と聞くと「10時過ぎ」と。
あーやっぱり1時間ぐらいだったんだなーと思う。
実はわざと聞いた。執刀医と夫が同じ手術時間を言ったのでほっとする。
夫は芝居を打てないタイプだ。
母の手術の時に胆嚢を取るだけ。と嘘をつき8時間の手術を
1時間だったよと嘘をついた。
本当は悪性だったが、伏せていて私を騙しているのではないか?
と思っていたのだ。
麻酔あけの頭でよくそんなことを思いつくものだ。
あ・・・オムツをつけてる!
と気付く。
酷い痛みや気持ち悪さなどはない。
定期的に血圧測定のカフで腕を締め付けられる感じが不快だった。
夫が帰るという。
不安だからもう少しいて欲しいと頼む。
でも、やっぱり何もすることないし退屈だろうなー
こんなところにいるの苦手な人だし。と思い、
「やっぱり、もう帰っていいよ」と帰ってもらう。
10分くらいしかいてくれなかったと思っていたが
後から聞くと2時間はいたそうだ。
多分1時間ごとに看護師さんが部屋に来る。
時計が見れないので勘。
段々としっかりとしてくる。
吐き気などは全くない。とてもラッキーだ。
酸素マスクがとれる。若干の発熱はあるが許容範囲内らしい。
心電図などのモニターは外されるがフットポンプはそのまま継続。
口ゆすぎOKがでて、吸い飲みで口に入れてもらう。
その後、飲水が可能になる。
足を動かしたり、寝返りを積極的にするように言われる。
寝返りは傷が痛いので辛い。
いきなり痛みが強くなり点滴に痛み止めを入れてもらう。
夕方以降は、もうしっかりくっきり。
スマホを取ってもらい、ラインで手術が無事済んだことを友達に報告などする。
主治医が「どう?痛い?大丈夫?お臍。」とのぞいてくれる。
「思いのほか大丈夫みたいです」と答える。
「ばっちりだから。何も問題ないよ。また、来るね~」
若干笑いながらでていく。
フットポンプの中が暑い、汗をかいて気持ち悪い。
外してほしいなぁ・・・
お腹が全くすかない。不思議だ。と思いながら
夜が更けていく。
※画像 術後初、撮ってみた。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】
2018年1月17日。
良い天気だ。
8時前くらいに夫が来る。
手術は8時45分、予定通りに始まるらしい。
2017年の8月6日、婦人科のクリニックを受診して
卵巣の腫れとポリープが見つかってから5ヵ月。
まさか、自分が手術を受ける身になるとは思いもしなかった。
下剤は腹痛はなく、朝にもう一度お通じがあった。
浣腸は無し、でも病院によってはするらしい。
何故に腸の手術でもないのに・・・とおもってると
手術当日は絶対安静なので、便意が起きないように。だそうだ。
薬はファモチジンとワイパックスを
少量のお水で飲むように言われる。
手術後の肺血栓塞栓症を引きおこす深部静脈血栓症の予防のために
弾性ストッキングをはく、たいしてきつく感じない。
いや、全然きつくないので楽勝。
どうやら、きついのは足首付近だけらしい。
母が手術をするときに履かせたときは苦労したのになと思い出す。
前開きの寝間着に着替える、下着(ショーツ)はつけたまま。
紙パンツとかはかない。
8時半頃、看護師さんが部屋に迎えにくる。
夫と共に歩いて手術室へ、結構な距離だった。
話しながら行ったが会話の内容は全く憶えていない。
手術室のある3階に着く、夫とは何も言葉を交わすことなく別れる。
「頑張れよ。」とかないんかい?
ま、言わない人だ。普通だ。
手術室の前室のような部屋へ入ると、沢山の人がいて、ちょっと驚く。
多分、30~40人以上?患者さん1人につき4人は医療関係者?
手術室は10室近くあるらしい。同時刻に10人の患者が手術を受けるのか?
ハイブリット手術室(手術台に血管X線装置を組み合わせた手術室)とかもあるらしい。
リストバンドをスキャンされてフルネームで名前を告げる。
頭に衛生帽のようなヤツをかぶる、手術助手さんたちが入れ替わり
挨拶をしてくれるが顔も名前も覚えていない。
うわの空で「宜しくお願いします」という。
送ってくれた看護師さんが「頑張ってね~」と明るく去っていく。
看護師さんに促され手術室へ。
機械はたくさんあったがシンプルな感じで
テレビで見るような手術室ではなかった。
小さ目の手術台の上にチューブのようなものが
グルリと敷いてあった。
クロックスを脱ぎ、仰向けで横たわる。
メガネを外す。
すぐさま左肩に筋肉注射をされる。痛くない。
テキパキと進められてる感じ。
「泣くかもしれない・・・」と呟くと
右側に立っていた看護師さんが、「どうして?」と聞く。
「だって、初めてじゃけん・・怖い・・・」と言いながら既にもう泣いている
「いいよ、しっかり泣いて」と ティッシュで涙を拭いてくれる。
左手の甲でラインとり、「これは痛いですよ」と麻酔医。
痛いんだろうけど痛くない。
酸素マスクが口元に。
「まだ麻酔は入っていませんよ、ゆっくり息していてくださいね~」
数秒して、
「はい、薬がはいりますよ~」
意識を失う。
「〇〇さん、〇〇さん~わかる~?」
多分、主治医兼執刀医の声。
目は開くが、メガネがないので視界がぼやける。
「終わりましたよ~」
「時間、どのくらいでしたか?」
「ん~1持間ちょっとかな」
「有難うございました」
「病室へ戻りますよ~」
ストレッチャーで病室へ。耳は聞こえるがぼーっとしてる。
部屋のベッドに移され、酸素マスクやらフットポンプやらモニターを付けられる。
「どこか辛いところありますか~?」
「喉がイガイガする。お臍が痛い。おしっこの管が嫌」と私
夫が「喉は気管挿管してるから仕方ない」という。
あら、夫がいるんだなと気づく。
「今、何時?」と聞くと「10時過ぎ」と。
あーやっぱり1時間ぐらいだったんだなーと思う。
実はわざと聞いた。執刀医と夫が同じ手術時間を言ったのでほっとする。
夫は芝居を打てないタイプだ。
母の手術の時に胆嚢を取るだけ。と嘘をつき8時間の手術を
1時間だったよと嘘をついた。
本当は悪性だったが、伏せていて私を騙しているのではないか?
と思っていたのだ。
麻酔あけの頭でよくそんなことを思いつくものだ。
あ・・・オムツをつけてる!
と気付く。
酷い痛みや気持ち悪さなどはない。
定期的に血圧測定のカフで腕を締め付けられる感じが不快だった。
夫が帰るという。
不安だからもう少しいて欲しいと頼む。
でも、やっぱり何もすることないし退屈だろうなー
こんなところにいるの苦手な人だし。と思い、
「やっぱり、もう帰っていいよ」と帰ってもらう。
10分くらいしかいてくれなかったと思っていたが
後から聞くと2時間はいたそうだ。
多分1時間ごとに看護師さんが部屋に来る。
時計が見れないので勘。
段々としっかりとしてくる。
吐き気などは全くない。とてもラッキーだ。
酸素マスクがとれる。若干の発熱はあるが許容範囲内らしい。
心電図などのモニターは外されるがフットポンプはそのまま継続。
口ゆすぎOKがでて、吸い飲みで口に入れてもらう。
その後、飲水が可能になる。
足を動かしたり、寝返りを積極的にするように言われる。
寝返りは傷が痛いので辛い。
いきなり痛みが強くなり点滴に痛み止めを入れてもらう。
夕方以降は、もうしっかりくっきり。
スマホを取ってもらい、ラインで手術が無事済んだことを友達に報告などする。
主治医が「どう?痛い?大丈夫?お臍。」とのぞいてくれる。
「思いのほか大丈夫みたいです」と答える。
「ばっちりだから。何も問題ないよ。また、来るね~」
若干笑いながらでていく。
フットポンプの中が暑い、汗をかいて気持ち悪い。
外してほしいなぁ・・・
お腹が全くすかない。不思議だ。と思いながら
夜が更けていく。
※画像 術後初、撮ってみた。