乾啓は和子の声がふわり・・・ 2016-04-09 07:04:55 | 小説 乾啓は和子の声がふわりイチョウのこずえに止まった風に思われて、大丸のウインドウ沿いに平日の気ぜわしい歩行者をやりすごす。 「私の御堂筋、昔父と手をつなぎ合って通ったころから、好っきゃねんよ」 (「南幻想曲」つづく)