50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

和子は目も鼻も丸味のある鼻筋にシワを小さく寄せて、・・・

2016-06-26 14:03:25 | 小説
和子は目も鼻も丸味のある鼻筋にシワを小さく寄せて、理解が及ばない証しのような表情でいる。
「そうかなあ。私にはうるさい母も父も家に持つからかしら。わからないけどう。スケートは楽しければええと思うわ。御堂筋にも楽しくなくてはこないもん。違う?」
「確かにそうや。音感は和子さんに勝てそうにもないから。それはそうかも知れないなあ」

(「南幻想曲」つづく)


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