東武鉄道で2017年から運行が予定されるSL列車の計画概要が発表されました。
牽引機はJR北海道が所有するC11 207を借り受けます。同機は新型ATSの搭載を見送り2014年秋から火を落としていました。もし東武鉄道の打診がなかったら静態保存になっていたかもしれません
デフステーの上に載るカニ目や、スノープロウなどの北海道スタイルがどうなるか要注目ですね。
一方、客車はJR四国の12系と14系の計6両が譲渡される予定です。
12系2両はムーンライト松山・高知などで使用されていたもので、若桜鉄道に譲渡された車両の残りです。
14系4両は元々はJR東海に所属していた車両なので下回りがグレーに塗られています。さらに3形式のトップナンバーが全て含まれている非常に貴重な存在です。
運用に使用されるのは3両なので残る3両は予備編成を組むのでしょうか?
さらにJR貨物とJR西日本からヨ8000が1両ずつ譲渡され、編成中に組み込まれる予定です。
(下の写真は車番が異なります。)
車掌車はSLに積めないATS機器を載せるために連結されるとのことで、乗客は乗れないようですね。
補機・回送用にはJR東日本からDE10 1099が譲渡されます。1099号機はかつて大宮車両センターの入換用に活躍していた車両で、双頭連結器を装備していたのが特徴的です。(現在は自動連結器を装備)
さらに起点となる下今市と鬼怒川温泉にはJR西日本から譲渡される転車台を設置する気合の入れよう!
両駅間は12kmほどしか離れておらず、1日数往復を運転するため正向き運転は外せなかったようです。
下今市には長門市のでて20-1が移設されます。10月に開催されていたながと鉄道まつりでは手動ながら実際に回転する姿を見ることが出来ましたので比較的状態は良いものだと思います。→長門市の転車台
鬼怒川温泉には三次の転車台が移設されます。こちらは形状から18m級のG2-1と思われます。
大友式牽引装置に使用するエアータンクやホースなどが残っている貴重な転車台です。
C11の転向だけであれば真岡鉄道のように小型の転車台を新造した方が安上がりでしょう。しかし、ATSを積んだヨ8000も一緒に回すとか、あるいは他社の大型蒸機を回すことを視野に入れているとかならば、転車台の譲渡に合点がいきます。SLの研修庫は南栗橋車両管区に新設され、検修や乗務員の養成はJR北海道、秩父鉄道、真岡鉄道、大井川鉄道の4社に協力を頂くとのこと。運転開始が待ち遠しいですね。
p.s. 釜石の転車台を更新しました。
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