マイクロエースから発売された富士山麓電気鉄道8500系のレビューになります。
たしか製品化が発表されたのは2022年の夏(第21回JAM)だったと思います。
その後2023年9月に無事?に発売されましたが、疑問形なのは後述するエラーがあったためで…
実車の写真はいずれも2023年3月に撮影
キャッチコピーは「富士山の南側から北側へコンバート!富士山麓電気鉄道8500系」
富士山の南側とは、御殿場線を走っていた371系時代のことを指していますね。
このキャッチコピー、8000系(元RSE)の製品化時にも流用できそうです。
赤い車体と流線形の先頭部が特徴で、3両編成でも特急らしい風格を感じられます。
371系ベースの製品であることは事前に告知されていたため、先頭部のおでこに分割線がある点は承知の上で購入しました。塗装は程よい半艶で、レタリングはマイクロらしく美しい仕上がりです。
ただ、残念なことに先頭車の屋根の造形が1号車と3号車で反転しているというエラーがありまして、この模型は屋根とボディが一体のため丸ごと交換する対応となりました。
そして今年の2月になり正規品のボディが届きました。専用のウレタンに梱包されています。
ボディの交換前に屋根の違いを撮影しておきました。
クーラーやパンタグラフは溶着されているため、交換用のボディにも取り付け済みでした。
正直ここまで大きな金型修正が入るなら、おでこの分割線のないボディにして欲しかったという欲が出そうになります。ただ、そうなると前面窓ガラスも改修しないといけないため致し方ありません。
さくっとボディを交換して各部の詳細を見ていきましょう
まずは先頭車のヘッドライト・テールライト
正面からだとどうやっても光源が反射してしまう、撮影者泣かせの曲面ガラスです。
ちと気になったのがヘッドライトの光量が左右でまあまあ違うこと。
分かりやすいように逆光で撮影しました。明らかに向かって左側が暗いですよね
連結面はアーノルドカプラーにしては狭い方かと思います。
行き先表示部や窓枠などのレタリングが繊細かつ賑やかで美しいです。
パンタグラフは上昇時のシルエットは申し分ありませんが、降ろした姿は尻上がり…
溶着されているので外すのは慎重になってしまいます。あ、エラーのボディにも付いてたな
1号車のクロ8551は特別車両で、土日はホテルのパティシエが手掛けるスイーツが供食されるスイーツプランの専用車両としても使用されています。
この車両は床下機器と内装が新規製作となりテーブルライトが点灯します。
遠目にも分かるほどに存在感のあるライトですが、明るすぎて撮影用の照明機材のように見えてしまいます。室内灯が無くてもこの明るさですから…
実車の内装はこんな感じで、円形テーブル以外のライトは壁に設置されています。
そして2号車と3号車の壁面にも同様のシェードのライトが設置されています。
(ただし1号車と異なりアームが無く直付け)
基板が仕込まれているカウンター付近が盛り上がっているので修正したいなあ。
371系(改良品)は動力車が盛り上がっていたそうで、こんな所は引き継がなくていいんですよ。
2号車のモハ8601(M)はトイレ付き車両(元モハ370-101)ですが、車端部まで座席があります。
マイクロの371系はトイレ無しのモハ371-201が動力車に設定されていたため、シートはその流用ということでしょう。幸いドア窓しかないので言われなければ気にならない部分です。
こんな感じでツッコミどころも多少ありますが、実車の登場から製品化を待ち望んでいた車両だったので、手にすることが出来て素直に嬉しく思っています。
前回は1号車に乗車したので、次回は内装の異なる2号車や3号車にも乗車してみたいです。
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