エッセイ 青空
私は朝起きた時、晴れていると元気になる。
曇りや雨の日は何となく頭も体も重い。
気のせいなのか、又は自然に敏感なのだろうか。
長年、朝早く勤めに出る夫を送り出す生活を続けてきたが、若い頃、お天気の悪い日はもっと大変だった。
なかなか目が覚めず、まるで夢遊病者の様だった。
夫が出勤しても、まだ学校に行く子供たちがいたから、なかなか自分のペースには戻れなかった。
今はあの頃のような辛さはないが、やっぱりお天気がいい。
曇りの朝、サークルの集まりで横須賀に行った。
中央線はラッシュアワーの時間だった。
余分な時間がかかるが立川から始発電車に乗ることにした。
列の後ろについたが、到着した電車に乗る人と乗らない人で列が乱れる。
始発電車は乗客を降ろした後、ドアーを一旦閉じてから空ける。
何とか席には座れたが立っている人もいた、ヤレヤレである
荻窪のあたりから青空が見えた、気持ちがはやる。
品川駅始発の京浜急行に乗る。
車内は空いていた。
横須賀中央駅で降り、三笠港から、沖に見える猿島に行く。
連絡船で十分ほどだ。
猿島は無人島で夜間誰も居なくなる。
乗船券を半分ちぎってくれたので「帰りにこの半券を見せるのですね」と言ったら、帰りは見せなくていいと言う。
確かに片道だけの利用はない。
東京湾に浮かぶ猿島は、江戸幕府が外国船の侵入を防ぐために築き、明治には陸軍省、海軍省の所管軍の要塞だった。
一時期、一般の立ち入りは出来なかったそうだ。
私は海水浴やバーベキューでにぎわう夏に来たことがあるがが、秋の猿島は始めてだった。
弾薬庫跡や崩れかけた石垣、明治時代のレンガのトンネルは、静かに時を過ごしているようだった。
頂上の見張り台から、真っ青に晴れた空と東京湾を見ると、やっぱり私はお天気人間だ。
久しぶりに、桟橋まで駆けっこをしてしまった。
課題 【朝・昼・晩】
先生の講評
青の部分は説明過多。
主題に沿って描写を省略すること。
天候の変化で気持ちが変わる様子が巧く書かれている。
つつじのつぶやき ・・・勉強不足です。
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