庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

6月の花(2019)  雨の前に咲く花とは

2020年03月14日 | 西原村, 熊本県,
シモツケの花の盛りが過ぎたころ
庭には ポツンポツンと、次の花が咲いていきます。

庭にはホタルブクロが咲いています。





ックシマツモトも咲きます。

白のアケボノフウロ



ハルサキシュウメイギク









山ツツジが花だけになっているのには、訳がありました。
多数の小さな虫が、葉を食い尽くしたのでした。
庭の消毒をしたことがない私は、何をすればよかったのでしょう。

6月の初めは春の庭の出来事について、さまざまな反省が出てきました。





4月13日のイチリンソウ(2019年)

2020年03月11日 | 山野草
イチリンソウが咲くと嬉しくなります。田畑の土手の主役はこの花です。
2019年は西原に帰るのが2週間ほど遅れました。
イチリンソウの花は終わっているかと思いながら見に行きました。
車が止められてゆっくり見ることができるのはこの場所。

やっと、地震で崩れた石垣が、ブロックにて修復された春でした。
イチリンソウはまだ咲いていました。






大葉ショウマやアマドコロも新芽を出していました。



イチリンソウの土手の中で、滑り落ちた場所もあったのですが、誰かが片付けていました。
屋根瓦の修理ができた家々が、地震前の風景を取り戻したように見えていました。


仙酔峡もう一つの物語 

2020年03月09日 | 聖地 供養塔

前にもブログで紹介しました仙酔峡の供養塔の話です。

深山キリシマのある頂きは数か所ありますが、阿蘇高岳の鷲ヶ峰と呼ばれる岩場の登山路を見上げられるのはこの場所です。
そこは高岳で短い命を散らせた若い方々を供養する供養塔が数多くたてられています。


石の仏や地蔵たちはみな同じ方角を見つめています。
物言わぬ仏たちですが、家族や友人たちの思いを代行しているのですね。

多くの石仏が熊本地震で壊れたのでしょう、新しく作り変えられていました。

私が中学生の時、先輩の男子学生が19歳くらいだったと思いますが、冬の高岳で遭難し行方不明になりました。彼の母である近所のおばさんは、一月ほど高岳に毎日探しに行ったと町のうわさで知りました。3か月後に彼は遺体で見つかったのでした。そのおばさんの家もいまでは町にありません。一人息子を亡くした母の気持ちを思って、石仏に手を合わせ山を下りました。




去年の話Ⅳ  キスミレは変わらず

2020年03月07日 | 山野草

2019年の熊本の春は、雨が多かったと聞きました。
野焼きが遅れたので、スミレたちはどうなったのかなと思いながらいつもの二重の峠にいきました。
野焼きから日が浅いので山肌は黒々としていましたが、スミレは変わりなく咲いていました。

陽がよく当たる場所に咲くスミレ。心もち花が大きいかな。

3月の終わりから4月の半ばまで阿蘇の周りの山々ではキスミレが見られます。

二重の峠は江戸時代には、参勤交代の道でした。
現在の国道57号線は新しい道路と言えます、地震で崩落したため、まだ不通となっています。
復興工事後の57号線はトンネルとなります。

峠の石畳の道を上から撮りました。

登るも下るも大変な坂道です。

なだらかそうに見えますが、とても歩けるような斜面ではありません。
足が躓きでもすると、何十メートルも滑り落ちてしまいますよ。

白い点々はスミレです。山一面に咲いています。
氷河期の名残のキスミレ、里山には咲きません。
下の風景も復興工事中です。青いシートのところには土砂が積んであります。
河川に架かった橋はまだ仮橋でした。

仙酔峡 3年ぶりの山開き(2019.5)

2020年03月06日 | 山野草
熊本地震で多くの道路が損壊しました。仙酔峡の駐車場に向かう道路も壊れました。

3年ぶりに復旧しとの情報が入ったので、行ってみました。
阿蘇の仙酔峡は高岳の登山道の中ほどにあり、深山キリシマ(高山に咲くツツジ)の群生地。
200年300年の老木もあると聞いています。

遊歩道が作られたのは戦後のことです。以前は阿蘇中岳からロープウェイがありました。
廃止になって数十年になりますが、コンクリートの柱は残っています。


ここから上に登ると草木はぐっと、少なくなります。











昨年は売店もレストランもない山開きでしたが、今年はどうでしょうか。
熊本空港から車で1時間ほどで行けます。




去年の話Ⅲ  春草に埋もれた庭でした

2020年03月04日 | 

西原に帰ってきた翌朝の庭には、春の草が気が遠くなるほどはびこっていました。
庭の植物すべてが待っていた春。
庭の様子を紹介します。












白のスミレは「アケボノスミレ」
白の花に青い筋がないならば貴重だそうです。
我が家の庭に50年ほど咲き続けていますよ。
黄色いリュウキンカも例年通り咲いていました。

ビオラがこぼれ種を残していないかしら。無理だとは思いますが。
チュウリップはまた咲いてくれたかな

去年の話Ⅱ  さっそく萌の里に買い物

2020年03月03日 | 萌の里
飛行機は大分上空にかかると降下を始めます。
昨年(2019)の阿蘇市上空の写真です。毎回絶景が見れます。
阿蘇中岳の火口は小噴火を繰り返していましたので、噴煙が画面奥の方角に流れているのが見えます。


庭は春の花が咲いていました。

肥後スミレがオモトの鉢にびっしり。スミレは肥料が好きです。

さっそく俵山交流館「萌の里」に買い物に行きました。
野菜と「肥後の赤牛」の切り落としを買うためです。
閉店前の時間だったので、お客さんの姿はまばらでした。

ポピーの畑がみえますが、花の盛りは5月です。
暖かくなるとどんどん大きくなりますよ。

桜のむこうの山は野焼きは終了しています。野焼きから2週間ほどたっているのです、
山肌が明るく見えています。

ボランテアの人たちが植えたチュウリップが咲いていました。

今年は地震の後やっていた鉄塔建替え工事が終了したので、花畑が広くなっているはずです。

私はまだ西原村には帰っていませんが、今年の春を楽しみにしています。
亡くなった母は「同じ春は一度もなかった」といつも言っていました。
花木は大きくなり日当たりが変わると植生も変化していくのです。大事と思っていた花が
消えてしまう光景を何度見たことか。
はらはら  ドキドキ  そして  ウキウキ  そわそわ
春を待つ時間を何にたとえたらいいのでしょうか



去年話ですが    年取った狸がいました

2020年03月01日 | 広場と公園
久しぶりです
私は元気でしたけれど
ただ、長い間怠けていました
思い出して ブログを 再開しました  
昨年のことですが

公園にロウバイの花が咲く2月
水辺には

マガモ、カルガモが遊び  池のほとりに

年老いた狸が  前年の夏くらいから住んでいました

一匹だけ仲間から離れて
昼間はたいてい陽だまりにうたたね
しかし しばらく前から

野良猫が 狸の居場所を狙って 近くに居座るようになりました
そして  その後

年老いた野良猫が狸のねぐらに
我が物顔で居座っているのが  観られたのです

狸の姿を  以後見ることはありませんでした




萌の里コスモス祭り   11月4日まで

2018年09月18日 | 萌の里

俵山の草原に秋風がふきはじめ
8月に蒔いたコスモスの花が咲きました。 

「コスモス祭り」が始まりました。
9月に入って最初の3連休はたくさんのお客様が見えました。

秋の味覚がどっさり並び 午前中から売れていました。

ピーマンはぎっしり入って一袋100円

モロヘイヤは茎までトロトロに柔らかく100円

サトイモは数種類あります   西原村はサトイモの生産量が熊本では一番とか
どの種類も食べてみました  美味しかった!!よ
栄養価が高く 特に不要な余分の塩分を体の外に流してくれるそうです



さつまいもは阿蘇の火山灰土でおいしく育つのだそうで
さつまいもの肌が 傷がなくすべすべしています

店の外には土日と祝日には テントが並びます。
お茶屋さん お菓子屋さん 手作りアクセサリーの工房さんなど にぎやかです



毎日出ているのは「赤牛の串焼き」を炭火で焼いているお店です
コーヒーもあります


5時になると 野菜はほとんど売り切れてしまうのです
人気がなくなったコスモス畑を時々散歩
草原はこの季節が最高です

歴史カフェ阿蘇   夏から秋に4回開催

2018年07月30日 | 歴史







興味をお持ちの方は  ブログ「歴史カフェ阿蘇」をのぞいてください

次々に歴史の謎ときに 挑戦しています

8月後半の西原村
秋の装いの草原に マツムシソウが咲く



岳の湯集落     南小国の桃源郷

2018年07月28日 | 温泉



集落の中に蒸気が立ち上がる  不思議な風景


蒸気を送る管が集落の家々を巡っている


蒸気から出る湯の花が道路脇にも



温水が湧き出す溝は温泉の泥が流れている

もちろん川の水は暖かい


足湯も十分できそうだが  配管が何本も通っている

吹き出す蒸気  畑の中


熱湯である
地獄蒸しが各家庭にもあると聞いている  卵や野菜が蒸される

今は使われなくなった地獄蒸しのかまど

ここは涌蓋山温泉郷の一つ
集落の中心に 温泉施設「ゆけむり茶屋」がある
食事や買い物もできる

阿蘇の外輪山の山深くに 
桃源郷かと思う 岳の湯集落 冬は暖かいと聞いた




シンゴジラに代る    シャンテ前の広場

2018年07月23日 | 広場と公園

日比谷に行きました
ゴジラの広場はすっかり変わりました。
初代ゴジラから シンゴジラに代わりました。


時々写真を撮っている人を見かけますが  
忙しい人が多いのでしょうか 見上げる人は数少なく 残念です。
空中に吼えるゴジラ 思った以上の出来なので 注目度アップしてほしいですね

このゴジラ像に「おかえりなさい」と声をかけて通り過ぎました。

それにしても初代ゴジラはどこに行ったのでしょうか



江戸の悪    6,7月太田記念美術館

2018年07月20日 | 芸術

原宿「太田記念美術館」

6月7月の
テーマ「江戸の悪」

この美術館は テーマの絞り方が秀逸である 

浮世絵が持っている  「時代の匂い」の壮絶さが  

平成を生きる私たちの脳髄に突き刺さる

=歌川国芳  歌川国定  月岡芳年= 

浮世絵作家によって描かれた悪事や悪人達 

暴力というエネルギー  人間の業のあくどさのおぞましさ  

血まみれの浮世絵を 喜んだ江戸の庶民  

(この題材は 歌舞伎からとられている)

江戸を生きた庶民たちは  「悪」の奥に何を見たのだろうか


美術館の地階には売店「かまわぬ」がある
入場者以外の誰でも買い物ができる


美術館には 地下鉄の駅から3分でいける



7月29日までやっている  おすすめです。



歴史カフェ開きます     西原村に来ませんか

2018年07月16日 | 西原村, 熊本県,

突然ですが
歴史カフェ阿蘇を開きます

カフェ開催の趣旨

「熊本地震の被災地西原村に活気を取り戻す  熊本の歴史や文化に目を向ける」

講師

「地図を楽しむ古代史の謎」のブログを開いているtizudesiruさん

「万葉集を読む会」主宰  著書「大宰府・宝満・沖ノ島  祭祀線から読む古代」


大和朝廷からだけでは 日本の古代は見えない

国が作られていく中で何があったのか 

当然戦いがあり 混乱があり 政変に巻き込まれ  

人々は苦難を乗り越えて今に至っている 

熊本に生きた古代人が何をなしてきたのか

いかにして中央(大和朝廷、その他)に取り込まれていったのか

楽しみながら考えてみませんか



2003年5月の庭


2007年の庭


2009年の庭


歴史に興味がある人も  少なくなってきている現状

多くの方 ご参加ください
  

日時  2018年8月8日 14時から16時

場所  西原村 小森1805-8 (山田牧場のソフトクリーム店隣) 

駐車場 蕎麦どころ「平田庵」の駐車場  蕎麦屋は休日となっています

食事  「萌の里」で弁当を買うこともできます  近くに食べ物屋数件

参加費 500円  お茶付き






西原村が美しい理由      村人の協力    

2018年07月15日 | 西原村, 熊本県,
4月「俵山交流館萌の里」

草刈りが行われ

「翌日には乾いた草を焼く

このような作業は 農家の人の協力で行われている

草刈りだけでなく  季節ごとの行事の準備や片づけにおいても

農家の人たちの協力が欠かせない

4月のポピーの畑も  こうして出来上がった。

気持ちよく働いている  農家の皆さんに

感謝の気持ちを忘れないようにしたい

見慣れた村の風景のなかで  いつも感嘆するのは  草刈りの後の  田畑  

田植えの前  お盆の前  稲刈りの前には

村中がきれいに清掃される

傍を通るときには自然と背筋が伸びている

誇らしい気持にもなる

しかし 西原村も高齢化が進んでいる  草刈りしているのはほとんどが高齢者

あと数年で 美しい風景がなくなるかもしれない

農家さえなくなるかもしれない  感嘆はいつの間にか暗澹たる気持ちに変わってしまう