庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

11月晩秋の庭   雨の朝の紅葉

2017年12月17日 | 

11月の後半、束の間の里帰り

着いた日の翌日は雨でした

紅葉が半分残って

霧の中に

更紗ドウダンが赤く浮かび上がっていた

数年前まで庭にたくさんあった更紗ドウダン

毎年一本ずつ枯れていき

父母が植えた昔の木は残っていない

今、庭にあるのは実生で生えて成長した木ばかり

昔の木の忘れ形見(?)です

一年が終っていくのを実感するのは

落ち葉に埋まった庭を歩くとき

母が植えた植物が目にはいる

夏の間は草の海におおわれていた

黄色の葉の姫シャガ   姿が見えた

来年こそ草むしりをやろう   

夏にたくさんの太陽を浴びることができるように

紫の野路菊ものこっていた

母は秋の野菊を好んだ

しかし  野菊も他の弱い花を駆逐していく

だから ある程度  根を切らなくてはならない

「庭のすみで咲いて」 と

声をかけて歩く  身勝手な私である

藤には多くの花芽がついていた

つぼみがもっと膨らむころには

植物たちが待つ庭に帰ってこようと思った