今年もエビネの花が咲いた
母の命日の前後は花が満開
私は庭でエビネの赤い花を探す
母が大事にしていた花は消えてしまったのか
紅色のエビネの花は
黄色の花を 母は「弟の形見」だと言っていた
三種ばかり黄エビネはあるが どれが叔父からもらったものか 私は知らない
ピンクの私のお気に入りの花は少し先に咲く
次々に花が開いて
暫く花の前にしゃがみ込んでしまう 4月半ば
桜を見るために病院から一時帰宅をした母のことを
又思い出してしまう
「今度はエビネが満開の時に帰ってこようね」
そう声をかけたが 返事はなかった
あの日 母は体が痛くてつらかったのだ
そして あの時 母は別れを決めていた
この頃 わたしは
エビネの紅色の花にどこかでひょっこり出会う気がするのです。
母の命日の前後は花が満開
私は庭でエビネの赤い花を探す
母が大事にしていた花は消えてしまったのか
紅色のエビネの花は
黄色の花を 母は「弟の形見」だと言っていた
三種ばかり黄エビネはあるが どれが叔父からもらったものか 私は知らない
ピンクの私のお気に入りの花は少し先に咲く
次々に花が開いて
暫く花の前にしゃがみ込んでしまう 4月半ば
桜を見るために病院から一時帰宅をした母のことを
又思い出してしまう
「今度はエビネが満開の時に帰ってこようね」
そう声をかけたが 返事はなかった
あの日 母は体が痛くてつらかったのだ
そして あの時 母は別れを決めていた
この頃 わたしは
エビネの紅色の花にどこかでひょっこり出会う気がするのです。
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