庭と花の物語*西原村

小さな村の小さな庭やそこで育った花々を紹介します。季節の移り変わりとともに。

首賭けイチョウ       江戸の古木の今

2017年07月18日 | 広場と公園

地下鉄千代田線の日比谷駅の階段60段を上ると、日比谷公園の東側入口に着きます。

ちなみに霞が関の階段を上がると西側の日比谷公園入口に着きます。

公園には「松本楼」というレストランがあります。

日比谷公園は明治36年、日本で初めての西洋式公園として誕生しました。

森の中にたたずむレストランは、明治36年日比谷公園と同時に開業しました。

おしゃれな三階建て洋風木造建築でした。

以来多くの文人、芸術家に愛されたそうです。

実は

昭和46年秋、放火により炎上焼失した松本楼。

当時沖縄デーの混乱のさなかでした。

しかし

昭和48年9月25日、全国からの励ましや寄付によって再オープンしたのでした。

 

松本楼のわきに「首かけ銀杏」の木はあります。

松本楼炎上焼失のとき、このイチョウの木も黒こげになりました。

しかし翌春、

力強く若葉を芽吹かせたのでした。

樹齢400年といわれています。

首賭けイチョウの由来が記されています。

明治32年ごろ

道路拡張の際、伐採されそうになったとき、日比谷公園の設計者の本多静六博士が

「首に賭けても移植させる」と当時の東京市議会の議長に進言して移植された古木です。

現在の日比谷交差点付近にあった木でした。

江戸時代の初めから生き残ってきた木。

その前のいわれもあったことでしょう。

 

赤レンガの日比谷公会堂が正面。

西洋式庭園には薔薇が咲いていました。

 

 

 

木陰には、べんちで休む人も多くいました。

近くに来たら立ち寄ってはいかがでしょうか。



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